『如何なる理由があろうとも、力なき幼子を殺める者に、生きる価値など無い』
「自らの罪を上手く隠しているようだが、この伊集院の目からは、逃れられると思うな……」
『化けの皮は必ず剥がす…… その時に、貴様は地獄を見る』
流川「キミの顔はムカつくんですね!」
「さあ行こう。罪を精算せねばな」
「貴様の薄汚い欲望で物を語るな、下衆め…… 流川ぁ、やるぞ」
「身体を無理に貫かれる苦しみ、味わってみろ!」
「これは、古代ギリシャで姦淫を犯した者を処罰する刑だ。貴様にはうってつけだろう」
「何を言っている? 私はいい事をしているんだ」
「え……お前って、不老不死なの?」
「じゃあ、殺してくれる俺に感謝しろよ。歳を取らずに、若いまま死ねるだろうが」
「折角だ…… ゆっくり温度を上げるから、苦しみ抜いて逝け」
対象
幼女を幼女のまま殺害することを慈善活動としている変態殺人鬼の早坂直人に執行。
概要
以前、股間の緩い阿呆を処刑する際に使われたヤツの大根を特注の金属の杭にすることで成立させた拷問。この金属杭は形状記憶合金製で内部に電熱ヒーターを仕込んであり、内部の電熱ヒーターによって肉を焼くレベルの高温に達すると、杭の形状が金棒の様なトゲトゲしたものに変化した上に延長し、腹の中をズタズタにした上で焼き尽くす。
経過
盟友・伍代から情報を得た伊集院は、今回の罪人である早坂の捕縛の段取りをしている最中、伍代から「早坂がどこそこでまたやらかした」という情報を得る。即座に伊集院達は動いたが、そこには紅林二郎が攫われかけた女児を連れていた。たまたま現場に居合わせた紅林が女児を救出したのであった。
以前紅林と面識があった流川が、「強くなりたいのなら(伊集院に)稽古をつけてもらうと良い」と言い、後に紅林は伊集院の道場で稽古をする事になった。
そして伊集院と流川は早坂の別荘に向かい、流川が助走をつけて早坂を殴り倒し捕縛した。
拷問室に叩き込まれても惰眠を貪る早坂に、伊集院は連続パンチを叩き込んで殴り起こし、例の如く悔恨の念を問うた。しかし返ってきたのは「自分がやっているのは女児達が醜く成長するのを防ぐという善行。感謝されこそすれ、恨まれるなど筋違い」という、自らの行いを正当化する醜悪な戯言だった。これにキレた伊集院と流川は、即座に拷問を始めた。
金属杭が真の姿を現してすぐ早坂は命乞いをするが、伊集院は早坂の常軌を逸した犯行動機の弁を借りて「若いまま殺してやる」と言うことで拷問を続行して抹殺した(ちなみにこの際伊集院が外道に「不老不死なのか?」と聞いており、外道が「違う」と答えた結果上記の理由で抹殺を宣告されていたが、もし仮に自分は不老不死であると答えていた場合「死なないなら拷問し続けてやるから見せてくれ」ということで拷問し続ける予定だったらしい。まあよっぽど頭がイカれてない限り、こんな状況で自分は不老不死だなどとは言わないだろうが……)。
なお拷問後、体内の金属杭は完全にフィットして抜けなくなってしまい、改良が必要と伊集院は考えている。
今回の登場人物
今回の外道、詳しくはページを参照。
- 梶田由美子(かじた ゆみこ)
今回の依頼人、若い未亡人で娘である茜を生きがいとしていた。
幼女に話しかけてくる早坂の悪性に気づき、早坂こそが自分の娘を殺した犯人だと確信するも早坂の外面に騙されている警察が鼻で笑って碌に取り合ってくれなかったため、裏社会の情報に頼ろうとした。そして悪い男たちに何度も騙さそうになったのを繰り返しているうちにエマに出会い、伊集院にたどり着いた。
- 梶田茜(かじた あかね)
今回の被害者、依頼人である梶田由美子の最愛の娘。
屈託のない笑顔を絶やさない無邪気な幼女で、夫を早くに亡くした依頼人にとって生きがいだった。早坂に騙された末に殺されてしまい、その遺体は山林で見つかる。
被害者は彼女だけでなく彼女を含め4人いたことが伍代の情報から発覚する。
今回の伊集院への橋渡し役。依頼人・梶田由美子が情報を嗅ぎ回っていることを知り何度も悪い男に騙されている由美子に「そんなんじゃ金を食い尽くされるだけ」と咎め、由美子から今回の事件を聴く。
お馴染み、拳自慢の正義のフリーター(当時)。
今回は早坂が5回目の犯行に及ぼうとしたところを偶然通りかかり、野生の勘で早坂の悪性を見抜いた。ママチャリで追いかけ、早坂に騙されて車に乗せられた幼女を助け出した(5人目の被害者になりかけた女の子は早坂の言動を怪しみ、持っていたキッズスマホで早坂の虚言を見抜き、「ママからお電話あった、お兄さん嘘つき!」と糾弾していた)。そのあと伊集院と出会い、「強くなりたいなら伊集院先生に稽古をつけてもらっては」と流川から提案され、その提案を飲んだ。
伊集院及び天羽組御用達の情報屋。
今回の事件の犯人が早坂だと見抜いた由美子に、「母親の感だけで見抜くだけですごい」と驚嘆していた。早坂が5回目の犯行に及ぼうとしているところを伝手を辿って知り、伊集院に連絡をした。
モデル
詳しくは、早坂直人のページを参照することを推奨する。
余談
依頼人の娘である梶田茜を含め4人の幼女を身勝手な論理で殺害し5人目の犠牲者が出そうになったところ紅林二郎が被害者を救出した所に伊集院と流川が鉢合わせ紅林は伊集院に稽古をつけて貰うこととなった。
次回と語られていたが、なぜか次々回で伊集院に紅林が弟子入りした回が描かれた。
「私の名前は伊集院茂夫。自らの五体を磨き、社会に蔓延るケダモノに裁きを下す拷問ソムリエだ」
ポテンシャルの塊「紅林二郎」と、裏社会の厄災「伊集院茂夫」のドリームマッチであるが、紅林と同格の久我虎徹が手も足も出なかった相手なので、当然ながら紅林の完敗である。
関連タグ
伊集院茂夫によるラファニドーシス - 原典。