「ふん、ふんふふ!ふんふふ、ふんふん、んふふふふんっふふ!」
ヨヅル「『うん、そうだよ!キュゥべえに言われてここまで来たんだよ!』
そう申しております」
概要
ピュエラケア(出張調整屋)として神浜に来た、サポート役の魔法少女。
学校に通わず自宅学習をしながら調整の腕を磨いている。
頑張り屋で人懐っこい性格で周りからの評判は悪くないが、身内に対しては年相応に甘えることが多い。
プロフィール
出演作品 | マギアレコード |
---|---|
性別 | 女性 |
出身地 | 不明 |
学校 | 不明 |
年齢/学年 | 12歳/小学生 |
身長 | 不明 |
肩書き | 魔法少女 |
願い事 | 私だけは助けて |
固有魔法 | 感情を切り替える |
ソウルジェムの形状/色/位置 | 雫形/橙色/眉間 |
武器 | マント |
キャラクターデザイン | 渡辺明夫 |
声優 | 汐入あすか |
※年齢:クリスマス衣装ストーリー(2021)で、木崎衣美里の1歳下と判明。
人物像
メインストーリー第2部『集結の百禍編』から初登場。ピュエラケアの一員で、メンバーの中では最年少。
ピンクのショートボブで普段は髪を上に束ねている。
過去に凄惨な事件に巻き込まれたショックで言葉を発することが出来なくなり(リヴィア曰く「言葉を取り戻さなければいけない」とのこと)、「ふむふむ」としか喋ることはできないが、テレパシーを通じて意思疎通ができる。
その為普段はヨヅルの通訳を介して会話している。
更にホーム画面でも人語を解せないが、サポートPtショップで販売されている「月出里の翻訳装置」を購入することで本来話そうとしている言葉が表示され、各衣装の(日本語)を選べば本来の台詞を聴くことができる。
年相応に身振り手振りがせわしない無邪気な性格で、特に恩人であるリヴィアを慕い、好意を寄せている。
しかし過去の事もあってか時として周囲を警戒して臆病になっているところもあり、テレパシーの対象も同じ調整屋と「本当の友達」として心を開いた相手のみと決めている(ただしリヴィアに対しては本人曰く「緊張してるのがバレたくないしこのままの方が甘えられる」為、テレパシーを使用しない)。
また、みふゆの尾行にいち早く気付いたり、乱戦の最中で重傷を負った静香の元に何処からともなく現れて問答無用でリヴィアのところへ運んでいったり等、意外と勘が鋭く抜け目がない一面もある。
彼女の過去、それは「自分がいたクラスで立てこもり事件が発生、担任教師とクラスメイトだった犯人に『生贄』として殺害されかけ上記の願いで死を免れるも、その代償か心変わりした犯人によってクラスメイトを皆殺しにされ、犯人も死んだ」という凄惨極まりないものである。自分の願いが殺戮を引き起こしてしまい、独り生き残ったことをひどく後悔しており、時々その罪悪感に苛まれることがある(本人曰く「罪滅ぼしの為に神浜にやって来た」とのこと)。
またその一件で重度のPTSDを患っており、ひどい時は夢枕でトラウマがフラッシュバックしてパニックに陥ることもある。そして何かを選ぶ事を拒絶してしまう。
その為現在はリヴィアに保護、養護してもらっている形で彼女のトレーラーハウスに身を置いている。
同じ理由で不登校でもあり、普段はリヴィアとヨヅルが家庭教師を務める形で自宅学習している。
魔法少女として
頭に小動物のような耳が生え、口元を覆う黒いマントを羽織っている。その姿はさながらウサギのようにもコウモリのようにも見える。
また飛行能力は無いもののムササビのように滑空出来るらしい。
固有魔法は「感情を切り替える」力(第2部12章で判明)。願った際に起こったことと同様に、相手の考えを変えさせることができる。
ゲーム上の性能
基本データ
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×2 | ×1 | ×0 | ×2 |
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★4 | Lv.80 | 24932(+8542) | 5750(+1802) | 8348(+3951) |
★5 | Lv.100 | 31518(+8542) | 7225(+1802) | 10576(+3951) |
コネクト「ふむふむんむふむむむふんむ」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 攻撃力UP[Ⅶ]&ダメージカット状態[Ⅶ] |
★5 | 攻撃力UP[Ⅸ]&ダメージカット状態[Ⅸ] |
マギア「奇天烈布悲劇」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 敵全体にダメージ[Ⅰ]&攻撃力UP&全ディスク効果UP(全/3T)&必ず挑発(自/1T) |
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅰ]&攻撃力UP&全ディスク効果UP(全/3T)&必ず挑発(自/1T) |
ドッペル「放浪のドッペル」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅰ]&攻撃力UP&全ディスク効果UP(全/3T)&必ず挑発(自/1T) |
専用メモリア「景色は罪色」
教室もクラスメイトも、みんなのっぺりとして真っ白だった
あるのは授業を進める声と、鉛筆を走らせる無機質な音だけ
だけど今は夕日に照らされて、赤潮に満ちた景色が焼き付いている
たった一言が巨大な筆を走らせたから
基本データ
レアリティ | ★3 |
---|---|
タイプ | アビリティ |
装備可能 | 佐和月出里 |
イラストレーター | mepo |
ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.1 | |||
Lv.40 | 1280 | 1080 | 0 |
スキル「モラールシールド・アデプト[Ⅲ]」
特殊能力 | 効果 | 発動ターン |
---|---|---|
限界突破 | ダメージカット状態[Ⅲ]% MP獲得量UP[Ⅲ] |
活躍
メインストーリー第2部『集結の百禍編』
第1章『前書きは靴音と一緒に』
第4話の終盤でリヴィア、篠目ヨヅルと共にみたまの元を訪れる。
第2章『微笑みと火花』
第2話で重傷を負った静香をケアトレーラーへ運んでその命を救った。
第9章『光差す正機迷宮』
みかげに対し自身の願いのせいで多くの人が犠牲になった事をみかげに話す。
魔法少女ストーリー
第1話「これは反省した姿」
- 月出里は「あの日」の学校の夢を見ていた。途中で終わる時もあれば全部流れる事もあるが、「面倒事を避けるべく誰とも関わらなかった」あの頃は見たくないので、明るい放課後で終わって欲しいと思うのだった。
- 今日は愛読書であるテラピチ最新刊の発売日。最後の一冊に手を伸ばそうとした時、みかげと手が合ったので一緒に読み、付録を分け合う。一方的に喋る姿に振り回されるが、みかげと一緒にいるとホワっとしたため、月出里は彼女と連絡先を交換し、友達になった。
- しかし友達を作ろうとする度に訪れる何かがまた近づいてきたという。
- 一方みかげは月出里との出来事をみたまに話すも、みたまは彼女がピュエラケアである事と以前見た顔という事もあり表情を強ばらせる。
- その夜月出里はまた夢を見る。些細な事で友情が崩れ、クラス及び先生が変わってバラバラになり、人間関係のトラブルを恐れて一人の方が楽だと考えていた頃の。直後、教室に見知らぬ男が現れ生徒を人質にする。
- どうして、迫ってくるの…?
第2話「汚れてしまう5秒前」
- 男は過去に自分を虐めた教師に恨みがあり、生徒を巻き込もうとする中、月出里は何とか無関係でいようとするも、そこで一旦夢は終わる。
- 今日はみかげと出かける約束だが、月出里が心配なリヴィアはヨヅルに様子見をお願い。そして月出里はまた過去を思い出し、倒れてしまった。
- 誰とも関わらず、迷惑をかけなかったのに男の最初の生贄に選ばれたその時、キュゥべえが現れた時の事を…
- わたしは、生贄にしたんだ…
第3話「きれいになる見込み」
- そしてキュゥべえに「わたしだけは助けて」と願った。男は昔孤独で小さい頃の担任教師に嫌がらせを受け、脅かして後悔させようと今回の事件を起こした事とクラスメイトに売られた月出里を不憫に思った事を告げつつも、自分にこう思わせた月出里に対し「罪を背負って死ね」と言い、今なお聴こえる銃声と断末魔が再生された。
- 皆が死ねばいいと思ってはいたものの、命の危機に立たされた事で願い事をしてしまった。夢にうなされる月出里をリヴィアは必死に励ます。
- 一方、月出里を心配するみかげにみたまは1年前の報道写真展で見た事を話し、みかげは図書館で月出里に起こった事件の記事を発見。その時月出里からは「汚れている自分とは友達になれないし、会わない方がいい」とメールが届く。
- あした屋で一人アーケードゲームをする月出里を店主とみかげが励ます。汚れるのは簡単だが綺麗になるのはそう簡単ではない。しかし綺麗にならない物が無いから月出里はいつか綺麗になれる。だからみかげの友達になれると。そして月出里はテレパシーでみかげに感謝を告げ、ようやくお互い親友になれた。
- 今夜もまたあの夢を見るだろうが、今はいつか自分が綺麗になれると信じてくれる人がいるので、過去を乗り越えられるほど良い子になろうと誓うのだった。
少しずつ、自力で、歩けるようにならないとね…
みたまの特訓 月出里編
イベントストーリー
みかげや理子と友達になりたいが、言葉を話せないため遠慮していた。そこへ鶴乃とフェリシアが現れて助けてもらう。
クリスマスキャンペーン中でピュエラケアは無償の調整を行っており、ヨヅルと同じく幸福を運ぶために東方の三賢者のコスプレをして登場。
那由他の家で行われるパーティーに向かう途中のみかげに同行し、那由他の家に届いた差出人不明のプレゼントを本来の届け先に贈り直すため、那由他とみかげを調整する。
しかしみかげの出生に関する真実を知り、ヨヅルと共に二人を止めようとする。
リヴィアから「記憶ミュージアムで初心を思い出せば魔法少女としても調整屋としても成長できる」と促され、本の中へと入る。
するとあの事件の直後を思い出す。犯人に言われた通り死ぬべきか、死んだ人達の分まで生きるかどうか葛藤し、選択する事を恐れていたあの頃を。
魔法少女として魔女に挑んでも全く歯が立たず、ようやく死ねると思った時に命を救われ、リヴィアから調整屋にスカウトされる。リヴィアは事件の報道写真を見てから月出里に目をつけており、調整で彼女の過去も調査済だった。
最初こそ戸惑いを見せるものの、リヴィアから調整屋として生きて犠牲者よりも多く人を救えば自身の罪も許せるだろうと諭され、ようやく彼女についていく決心をした。
そしてリヴィアが月出里の母と話をつけた事でトレーラーハウスで暮らす事となり、姉弟子にあたるヨヅルと初対面。事件の事を二人に話、皆訳ありという事もあって意気投合した。
余談
彼女のキャラクターデザインを務めた渡辺明夫は、アニメ版マギアレコード魔法少女まどか☆マギカ外伝の原画マンを担当した。
Magia Day 2022によると彼女の名前の由来はすだちサワー……ではなく「月出里」が三日月と関係する言葉だから。可哀想な背景を持っているが光が当たってほしいために名付けられた。
変身するとウサギのような耳が生えるが、茨城県の月出里にはウサギに関する伝承がある。
関連イラスト
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関連タグ
リヴィア・メディロス:保護者代わりに面倒を見ている。
篠目ヨヅル:月出里の言葉を理解できる唯一の相手。
八雲みかげ:親友。
バレンタイン月出里:派生版
第二部のその後は自ら地元に戻り、過去と向き合った事で声を少しずつ出せるようになっていった。リヴィアとみかげには通話で声を届けるように。