概要
キラ「今会うと、言っちゃいそうで嫌なんですよ」
ムウ「何を?」
キラ「何で僕をコーディネイターにしたのって…」
「機動戦士ガンダムSEED」のPHASE-28「キラ」の終盤、両親のヤマト夫妻との面会を断ったキラ・ヤマトを見かねたムウ・ラ・フラガに、キラが言った台詞。
幼馴染のアスラン・ザラが所属しているザフトとの戦いによって自身がコーディネイターであるが故に多くの悩みを抱えているキラは、両親に隠し事が出来ず酷いことを言ってしまうのではないかと思い、敢えて両親と再会しなかった。
キラを戦争に巻き込んだ当事者の一人であるムウはこの言葉を聞いて、何も言えなくなってしまった……。
もっとも……自身の出自が考えている以上に深刻なものだったことをキラは知らなかった上、ヤマト夫妻もキラの出生の真実は本人に絶対に知られてはいけないことだと認識して生涯に渡り隠し通すことを覚悟していたため、アークエンジェルがオーブに寄港していた時にキラが両親と面会してこの言葉をぶつけたら関係に修復不可能な亀裂が入ってしまっていただろう……。
余談
のちのエピソードでキラが自身の出自を知ると同時にコーディネーターとして生まれる事が幸せとは限らない実情が(視聴者に対して)明かされる事となった。
スペシャルエディションではナチュラルであるムルタ・アズラエルが少年時代に「何で僕をコーディネイターにしてくれなかったのさ」と口にして母親に責められるシーンが追加されており、その描写が奇しくもキラと対比するような構図であった。
関連タグ
キラ・ヤマト:言った側
ムウ・ラ・フラガ:言われた側