概要
「機兵の一機ぐらい、このオレが奪ってやるぜ!!」
傭兵騎士マルスガンダムとは『SDガンダム外伝』第3作「聖機兵物語」第二章「聖機兵VS機兵軍団」から登場したキャラクター。
礼金目当てで自ら戦いに参加した傭兵で、当初は主人公騎士ガンダムGP01の仕えるダバード王国に雇われていた。
「裏切り者だと?甘いな…、世の中金が全てさ……。」
第三章「もう一つの聖機兵」ではダバード城が陥落して撤退したダバード軍に見切りをつけて、ネオジオン族に金で雇われ敵対する。
「父よ、弟よ…、私の過ちを許してくれ……。」
第四章「真聖機兵誕生」にて、その正体が判明する。
彼は「円卓の騎士編」に登場した鎧騎士ガンダムF90の息子であり、F90ジュニア達の兄であった。
ブリティス王国から援軍が来たことで、偶然にも戦場でF90ジュニアと再会して改心する。
後に「騎士ガンダムF90Ⅱ」という名称が定められるが、当時のカードダスではこの状態でも「傭兵騎士マルスガンダム」であり「F90親子」のカードでも「マルスよ…、たくましくなったな……。」と言われている。
モチーフは『機動戦士ガンダムF90』に登場したF90_2号機で、この機体がガンダムF90(火星独立ジオン軍仕様)を経てF90Ⅱに変貌する過程をそのままモチーフに取り入れている。
劇場アニメ版
「私の様に金で雇われた傭兵ならいざ知らず、王国のナイトともあろうものが裏切るとは呆れた奴!」
CV:戸谷公次
アニメ版ではキングガンダムⅡ世の作画が複雑すぎるという理由で「円卓の騎士編」がアニメ化されず「聖機兵物語」においてもブリティス王国からの援軍がなく、マルスガンダムとF90の関係は公開当時のパンフレット等で触れられるのみで、作中ではなかったことにされている。
また、ダバード王国から寝返るという過程も省かれており、最初から「ネオジオン族に雇われたガンダム族」として登場する。
その姿も最初から最後まで火星ジオン基準のまま変わらない。
ズゴックを元にした機兵ネイルシザーを操りダバード軍と戦っていたが、終盤で重騎士ガンダムGP02が魔の盾に魅入られて敵味方の見境なく暴れだしたのを見て戦いを挑んだ。
結果的に吟遊騎士レッドウォーリアRと共に協力する形となり、三者共に崖下に転落していった。
その後に生存が確認されたのはレッドウォーリアRの駆る黄金機兵スーパーアルジャーノンのみで、マルスガンダムは消息不明となる。