概要
元号ノスタルジーとは、一世一元の制が定着した明治以降の日本の文化、風潮、ファッションを懐かしむために生み出された造語の総称。主に『元号』+『その時代に流行った言葉(カタカナ)』という組み合わせが基本的なルールとなっている。
一覧
明治ハイカラ
文明開化を迎えた明治時代は、当時珍しい西洋の文化を取り入れたファッションが注目を浴び始めていた。そんな西洋のファッションを代表する、丈が高い襟(ハイ・カラー)が由来となり、「ハイカラ」は明治時代の文化を表す流行語のひとつとなった。
大正ロマン
ロマンとは理想的や憧れという意味で、19世紀にヨーロッパで展開した精神運動「ロマン主義」が語源となる。大正時代は明治と昭和に挟まれ、15年と短いながらも激動の時代であり、経済的成功や都市化など新しい時代への理想に満ちていたことから命名された。
昭和モダン (戦前)
モダンとは、日本語で「近代的」という意味。昭和時代は第二次世界大戦を挟んで戦前と戦後に時代が分かれているが、昭和モダンは昭和初期に花開いた、西洋と日本の文化を織り交ぜた独自の近代ファッション、文化のことを指す。約20年ほどの短い期間での流行で、第二次世界大戦の影響で消えてしまったものも多く、昭和レトロに比べて格式が高い。
昭和レトロ (戦後)
第二次世界大戦が終戦し、戦後復興がなされた1950年代、そして日本人の生活文化が激変した高度経済成長期を中心とした文化のこと。バブル期の文化は含まないとされる。主に戦前(前述した昭和モダン)の文化やグッズを懐かしみ愛好するレトロブームのことを指しており、当時は「昭和元禄」等と呼ばれていた。
平成ポップ
バブル景気真っ只中に始まった平成初期は、昭和の名残で日本中にエネルギーが溢れていた。しかし、バブル崩壊、阪神淡路大震災、オウム真理教、ノストラダムスの大予言、リーマンショックなど暗い話題が続く中で、ファッション・音楽(J-POP)・ゲーム・アニメといった日本独自のポップカルチャーが確立し、明るくカワイイポップなものが広く親しまれた。