概要
ドラえもんプラス2巻及び、藤子・F・不二雄大全集14巻に収録。
数字が書かれたシール「チャンネルシール」を貼った場所へツタが伸びて、そこの様子を見ることができる。ツタが光ファイバーのように伝送して、根元のテレビに映像を映し出す。映像を拡大表示することもできる。球根の中に映像情報がたくわえられるので、ビデオのように過去の映像を見ることもできる。
ちなみに大山版では蔦を伸ばすには水をかける必要がある。
ストーリー
のび太はママの目を盗んで、しずかの家に遊びに行ったが、彼女の母親から今は外出中だといわれ、しかたなく昼寝をするため裏山に向かったが、こないだからの連続の雨で地面がぬかるみ、昼寝はできない状態だった。そこで今度は漫画の立ち読みをしに本屋に向かうが休業中で、それから空地に向かうも、ジャイアンが皆に怒りをぶつけている最中だったため、のび太は去ろうとするが、見つかってしまいズタボロにされてしまった。
帰宅したのび太はドラえもんに経緯などを説明し、この道具を出してもらった。そしてのび太は蔦をまず空地に伸ばし、「2」のシールを貼り、続いてしずかやスネ夫、ジャイアンの家にも同様の処置を施した。だが帰宅すると、ママから強烈な説教をされたので、慌てて出木杉の部屋を映し出し宿題のソートを見ようとするが、既に終えていたのでドラえもんに時間を巻き戻してもらったり、画面を拡大してもらったりして助けてもらった。
しかしのび太はドラえもんがいやに協力的なことに違和感を感じ、理由を尋ねるがドラえもんは笑って誤魔化し、のび太もそれに納得し宿題を終わらせることができた。そしてのび太はしずかが帰宅していることが分かると即座に遊びに行ったが、実はこの道具はママが前々からドラえもんに頼んでいた道具だったために、しずかの家にいることがバレてしまい、のび太は訳が分からず震え上がった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1986年9月19日に、水田版は2023年12月16日にそれぞれ放送している。
1986年版
- 冒頭には、のび太がこっそりとしずかの家に向かい、その様子をママが2階から見ていた下りが追加されている。そしてドラえもんはママに睨まれ強引に協力させれてた。
- ドラえもんはのび太がシールを持って外出しようとした際、一度呼び止めて本意を確認している。
- のび太がしずかの部屋に貼ったシールの番号は「6」で、スネ夫の部屋ではステレオにシールを貼っている。またのび太が来た際、スネ夫は昨日作ったプラモを見せようとしていた。
- ジャイアンはのび太が来た際、気前よく中に入れていたが、のび太がすぐに帰ってしまったので、変な奴と首をかしげていた。
- のび太はノートの字が読めなくて諦めかけたが、ドラえもんが画面を拡大して見せた。
- ドラえもんはママにこの道具を使う前にのび太を騙しているようだと、気が引けたが、ママは悪いのはのび太だと言って道具を使った。
- 電話がかかって来るまでのび太はしずかとぬいぐるみで遊んでいた。
- ラストにはのび太がママに電話越しで説教される下りが追加され、のび太は泣きながらドラえもんに助けを求めたが、ドラえもんはママに恐れをなして立ち去ってしまった。
2023年版
- 扉絵をリスペクトしたサブタイトル画面でのドラえもんは笑顔だった。
- 帰宅してドラえもんに相談した際、のび太の頭にはジャイアンに殴られたことでできたたんこぶがまだ残っていた。
- のび太が道具を持ってが外出しとうとした際ママは、手伝いを頼んでおいたはずとのび太を呼び止めている。
- 蔦が電柱に絡まりながら伸びていく様子に犬が吠える描写が追加されている。
- のび太はしずかの部屋には「3」のシールを貼っていて、スネ夫にはジュースを頼み、その隙に「4」のシールを貼った。そしてその後のジャイアンの部屋には「6」のシールを貼っていて、のび太を玄関まで追いかけている。
- のび太は宿題を終えてからしずかを見ようと思ったが、間違えて手鏡に映った自分に惚れ惚れするスネ夫を映し出してしまい、更に大声で歌を熱唱するジャイアンも映し出してしまった。
- 電話がかかって来るまでのび太は、ドラえもんがネズミに驚いて大騒ぎだった時の話をしずかにしていて、お茶も用意してもらっていた。
- その後のび太はスネ夫の部屋にも避難するが、やはりここにも電話がかかって来て、原作と同じオチになるという仕様になっている。スネ夫も突然押しかけてきた事を迷惑がったのか、電話越しにのび太のママの怒鳴り声からただ事じゃないと思ったのか、『早く帰れよ』とのび太にツッコんでいた。