概要
JR東日本(東日本旅客鉄道)南武線の支線で、尻手駅と浜川崎駅を結ぶ。通称は「浜川崎線」「浜川崎支線」。JRの旅客案内では「浜川崎方面」。全線神奈川県川崎市内を走行する。
1930年3月25日に南武線の前身にあたる南武鉄道が貨物支線として開業。同年4月10日から旅客営業を開始。1944年に南武線と共に国有化された。
都心部にあるJRの路線では珍しくワンマン運転をしており、日中は1本の列車がピストン運用で往復している。八丁畷〜浜川崎間で東海道貨物支線の貨物列車が運行されており、川崎新町〜浜川崎間は共用区間となっている。
- 南武線との違いは、南武線は黄色メインに対し、青緑をメインとして下部に細く黄色の入った帯の車両であること。
- 尻手で南武線立川及び川崎方面、八丁畷で京急本線、浜川崎でJR鶴見線と接続し、単独駅は川崎新町と小田栄のみ。しかし京急の八丁畷は普通列車のみの停車なので、平時の便数は10分に1本ぐらい。浜川崎はかつて鶴見線と別の会社が経営していたので、乗り換えで一旦外に出る必要があるため接続はいずれにせよ不便である。
- 川崎駅から支線の八丁畷駅付近まで新線を建設し、川崎駅と浜川崎駅方面を直結して川崎アプローチ線とし、支線の尻手駅~八丁畷駅間は旧線として廃止するという構想が2003年に報じられた。当時の報道では2010年に完成予定とされていたが、その後JR東日本は2007年に「実現は困難である」と表明しており、予定された2010年を過ぎても動きがなかった。
- そのまま計画倒れに終わったかと思いきや、2014年時点でも実現困難としながら「関係自治体と連携して検討を進めたい」と表明している。また川崎市も2012年時点で「具体的な内容はまだなく、実現するとしてもかなり先。最低でも10年以上」と回答しており、計画が実現するかは不明である。
停車駅
使用車両(旅客列車のみ)
現在の使用車両
- 205系1000番台:2002年8月20日より営業入り
鎌倉車両センター中原支所所属。中間車ユニットを2両先頭車化した編成。
元々は新潟車両センター所属。2022年3月のダイヤ改正で新潟地区の定期運用から外れていたが、改造の上で関東地区へ転属し、205系の一部編成を置き換えた。
過去の使用車両
南武支線では本線と同じ車両を短編成化して運用されていた。
30系、101系ともに南武支線からの引退をもってすべての車両が運用を外れた。