吉村昭
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よしむらあきら
吉村昭とは、日本の小説家。
1927年東京にふとん綿工場経営者の息子に生まれ、中学生頃から家庭教師として家に来ていた大学生の影響で文学に傾倒るようになる。
学習院大学入学後には文芸部で執筆に熱中しすぎて授業をさぼりがちだったことや、学費滞納が重なり退学となる。
退学直後、学生時代に知り合った妻・津村節子と結婚。
その後は働きながら夫婦とも作家活動を続け文芸同人誌への寄稿を続けておりしばらく貧しい生活を送る。この辺りの生活は津村がのちに自作「遍路みち」などでネタにしている。
1958年に週刊新潮で商業誌デビュー。
当初は妻の津村の方が芥川賞を先に受賞して彼の方はやや出遅れていたが、1966年に太宰治賞を受賞して「戦艦武蔵」でブレイクを果す。
以来数々の文学賞を受賞し知名度を高める。
緻密な調査や取材に裏打ちされた歴史小説やドキュメンタリータッチの作品を多く手がけており、戦記物だけでなくトンネルやダムの建設現場を題材にした作品も手がけている。
「証言者が高齢化して証言が採れなくなった」という理由で晩年は近代をテーマにするようになったほどである。その割には筆が早く作品点数も多く、死後に刊行された作品も少なくない。
2005年にガンにより死去。享年79歳であった。
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蜜蜂乱舞(上) シリーズ番外編
吉村昭の小説「蜜蜂乱舞」は、 花の蜜を求めて、一年の半分以上を費やし、長い旅を続ける… 養蜂一家の物語です。 蜜蜂たちは、巣箱内の温度が上がると、 興奮して、暴れ出します。 暴れ続けると、自分たちの発した熱で、やがて、死んでしまいます。 これを防ぐ為、気温が低い夜間に トラックで移動し、 巣箱に水を掛けて、内部の温度を下げるなど、 細心の注意を払う訳ですが、 時には、財産と収入源である蜂たちを 全て失う事も 養蜂稼業では、決して珍しい事でもないのです。 と、本編の内容とは、全く関係のない「蜜蜂乱舞」ですが、 宗麟の衣装と バイクの走り回る様子が、 なんとなく蜜蜂を連想させるもので、拝借いたしました。6,824文字pixiv小説作品