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概要編集

1977年3月28日生まれ。神奈川県厚木市出身。右投右打。本名は『多村仁』(読みは同じ)。1995年に横浜ベイスターズに入団。その後、2007年にトレードで福岡ソフトバンクホークスに移籍。2012年に横浜DeNAベイスターズにトレードで出戻り。


2004年には40本塁打を記録し、2006年にはWBC日本代表選手に選出されるなど、「走・攻・守」の三拍子そろった外野手であった。

・・・のだが、それ以上にケガ・故障の多い選手としてあまりにも有名で、毎年必ずどこかしらをケガ・故障して、戦線離脱を繰り返していた。


そこからついた呼び名は「スペランカー」。


なお、このあだ名については当人も認知しているが、当然のことながら快くは思っていない(実際は言われると激怒するという)。


しかし、2010年は自己最多の140試合出場を果たし、ホークスの5番打者として、パ・リーグ制覇に大きく貢献し、ベストナインにも選出された。それで調子に乗ってMLBも視野に入れてFA宣言をしたら、その怪我の多さが懸念材料となり日米ともにどの球団も獲得に名乗り出ず、オフになってようやく残留を表明した。やっぱりやってくれる男である。


2012年11月に横浜DeNAベイスターズへ移籍、7年ぶりの古巣へ復帰となる。

2015年に横浜DeNAベイスターズを退団後、2016年シーズンは中日ドラゴンズと育成契約に。同年戦力外通告を受け、現役引退を決断した。


2017年からは野球解説者として活動している。


華麗なるケガ・故障との戦いの歴史編集

プロ入り前編集

体育祭のリレーで転倒、靱帯を痛めて救急車で搬送された。

高校三年の夏、県大会優勝時に歓喜の輪に入ろうとセンターからダッシュ、足が吊ってしまい輪に入れず。みんなが校歌を歌う中、マウンドで一人でうずくまる。

1998年編集

この年、ベイスターズは優勝したが、そのとき多村は入院していた。

2003年編集

5/14 左手親指のじん帯断裂で二軍落ち。

8/11 左手首痛でスタメン落ち。

9/23 発熱でスタメン落ち。

9/25 スタメン復帰、死球で途中交代。

10/6 風邪でスタメン落ち。そのままスタメンに戻ることなく全日程が終了。

2004年編集

2/27 ポスター撮影中にジャンプして右足関節捻挫。

4/30 試合中、突然カゼをひいて退場→診療所で点滴。

5/ 3 キャッチボールでぎっくり腰、登録抹消。

6/ 5 フェンスに激突でセルフエルボー、途中交代。

6/24 前日の試合で空振りした際に肩を痛めスタメン落ち。

8/11 試合前の練習中に腰を痛めてスタメン落ち。

8/28 ファインプレーをした際に膝を強打し途中交代。

9/19 ストライキの際の握手会で左掌の炎症を発症し、その後2日連続スタメン落ち。

2005年編集

1/ 1 寒川神社に初詣に行き家族の健康などを祈願するが、自分が風邪をひいてしまう。

2/11 沖縄で野球教室を開き、肩に野球バックを掛けたまま何百人にサインした結果、左肩が内出血。

3/30 全試合出場を目標に掲げていたが、開幕直前にインフルエンザに罹り緊急入院。開幕三連戦の出場を断念。

4/24 サードゴロを打ちヘッドスライディング敢行するもアウト。右肩負傷で途中交代。

5/20 センターからバックホームの際、右肘を痛める。

6/14 自打球を右足甲に当て途中交代。

6/21 疲労をおして出場を続けるも、靴紐を結ぼうとした際にぎっくり腰を発症し、自宅休養。翌日登録抹消。

6/29 横須賀の練習場へ向かう途中、愛車が雨でスリップし、側壁に衝突。エアバッグの衝撃で左顔面と左肩を打撲。

自分で119番し、検査のため緊急入院。自身初の新聞一面に。

後に「スリップしたとき死んだと思ってハンドルから手を離したが、家族の顔が浮かんでまたハンドルを握った」と語る。

7/2 プロレスラーの入場曲を打席に入るときに使用していた、それを聞きつけたカート・アングルが来日して始球式を行うが、上記の事故で入院中の多村は会えず。

8/28 健康診断で飲んだ造影剤で気持ちが悪くなり、試合を欠場。

2006年編集

4/9 4/8に出塁した際、帰塁時に首・肩を痛め、代打のみの出場。

4/20 打撃練習で左肋軟骨挫傷のため出場選手登録を抹消。

6/3 打球を追いかけた際に左足首捻挫。途中交代。

6/7 捻挫からの復帰第一打席後、本塁突入の際、捕手と激突し古傷の左脇腹を痛めて退場。検査の結果左肋軟骨挫傷の疑い、前半戦絶望。

8/19 2ヶ月振りに一軍復帰も死球を受ける。

8/20 腰痛のためスタメン落ち。

12/5 寺原隼人と1対1の交換トレードが成立、ホークスへ移籍。

上記の多村のホークスに移籍に関して、王監督の談話「フル出場してもらう。」

2007年編集

2/12 右足かかとに異変→右アキレス腱周囲炎(トレーナーの話だと、靴擦れ?)。

3/13 一回の打席で自打球を左足に当てる→病院送り。

3/17 試合前の守備練習で右手中指を負傷。

4/4 歩幅が合わずにやや大股でベースを踏む→すべって怪我。

4/30 守備でボールを追っかけ、スライディング→左太もも裏を痛めてベンチへ退く。

5/19 セカンドベースへスライディングし二塁手が倒れるも、下敷きになり負傷。

6/20 視覚障害者を招待→自打球を左ふくらはぎに当て、負傷で途中交代。

11/22 野球日本代表に選ばれ、ヤフードームに凱旋の予定も腰痛が悪化し、練習キャンセルでスタメン落ち。

11/25 そのまま日本代表から外れる。

2008年編集

1/31 右肩違和感で二軍スタート。

4/02 左ひじに死球を受け退く。

4/25 飛球を追い掛けて左翼手と接触し途中交代→右足の腓骨骨折で前半戦絶望。

5/12 四週間で骨がつく予定→レントゲンを撮っても再生すらしていない。

結局一軍復帰は9月上旬にまで延びた。その後足が万全でなく登録抹消。

2009年編集

2/11 右肩に張りを訴えたため、シートノックを二日間休む。

2/16 両足のすねなどの違和感で練習を早退。全体練習開始前にリタイヤ。

2/26 左手首違和感で紅白戦回避。

3/10 首を寝違えて、オープン戦を2試合欠場。

3/24 全身の張りを訴えてオープン戦欠場。残り5試合には全て出ることを宣言。

3/25 帰塁の際、右肩を痛める。次の日のオープン戦全てを欠場。宣言はたった1日で潰えた。

3/29 右肩の違和感でオープン戦欠場。

3/31 右肩が古傷の炎症のような症状を起こしているため、開幕戦の出場選手登録名簿から外される。

5/22 ようやく一軍登録。それに合わせて登録名を「多村仁志」に変更したが、この歳になっての登録名変更は成績悪化フラグであり、野球ファンにとっては「多村な上に仁志とか勘弁してくれよ」である。

5/23 一軍復帰後2試合目にして、守備中に逆シングルを突かれた影響で腰を痛め途中交代。

6/16 体調不良で欠場。具体的なことについては「いろいろあるし、言いたくない」と言葉を濁す。

7/31 体調不良や背中の張りを訴え8/2までスタメンを外れる。

8/19 球界でインフルエンザが蔓延する中、気管支炎に罹りスタメンを外れる。

8/30 第三打席で川崎が牽制アウトになり、球団公式サイトの試合経過で多村「終了」と書かれる。

9/3 左太腿と左手首に2死球を受け、翌日スタメンを外れる。

9/29 スタメン出場するも、打席に立つこともなく守備につくこともなく、37度の発熱が原因で交代。楽天対ソフトバンク戦を中継していたニコ生も唖然とする事態になった。

10/16 CS第一戦当日、この日になって左腰に違和感を訴える。球場にも向かわず、ホテルで試合観戦。シーズンオフに秋山監督から「来年は肉体改造して、全試合に出場しろ」と怒られる。

2010年編集

3 /6 ボールを投げた時に人差し指の爪が割れた。

3/30 全試合フルイニング出場を目標としていたが、秋山監督「今日は出さないよ。寝違えたみたい」とあっさり欠場。

5/13 中日戦で自打球により途中交替。

5/30 再び中日戦で自打球を左臑に当てて途中交替。

6/7 前日に途中交替し、首痛で欠場。

2011年編集

6/8 巨人戦で死球で左手小指負傷。

10/6 ロッテ戦で自打球で左足小指骨折。


小ネタ編集

幼少期までは清川村宮ケ瀬で育つが、宮ヶ瀬ダム建設に伴い厚木市宮の里に引っ越している。公式プロフィールでも出身地は「厚木市」だが、一部に「清川村」とされる資料がある。

幼少期を過ごした清川村の生家のあった場所は、現在はダム湖の底に没んでいる。


日本人ブロ野球選手としてWBC優勝、日本一及びリーグ優勝、二軍優勝、一軍選手、二軍選手、育成選手、この全てを経験した唯一の選手である。


参考URL編集

スペランカー多村仁


関連タグ編集

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