概要
央華封神とは中華風ファンタジーを舞台世界としたテーブルトークRPGである。システムデザインを清松みゆき、ワールドデザインを友野詳が担当してグループSNEが制作した。プレイヤーはそれぞれ仙人をキャラクターとして作成し、中国古代によく似た文明・文化の世界で活躍させる。設定は封神演義に近いが、陰陽思想の陰を悪、陽を善と単純化した世界観を用いている。陽の気を用いるのがプレイヤーキャラクターを始めとした仙人、陰の気を用いるのが主な敵である悪しき仙人すなわち邪仙である。
世界
ここは央華、生命は陰陽五行の巡りに従って生まれそして転生していく世界である。天には天帝がおわし、地下には罪を裁く地獄、海底には龍が棲み、そして地上には人間が栄えている。だが世界にはその正しき流れを妨げ、人々を苦しめ、その恨みと嘆きを陰気として吸い上げることで不老長生を得る妖怪や邪仙が跋扈している。しかし人々を救い喜ばせることから生まれる陽の気もまた不老長生をもたらす。あなたは故あって仙人となり、この力を用いて活躍することができるのだ。さあ、仲間を集め、未知なる広大な世界へと冒険に出よう。
システム
プレイヤーキャラクターは全て仙人であり、つまりは剣を振るい術を用いる魔法戦士である。しかしそれ故、プレイヤー同士でよく話し合って盾役・術攻撃役・回復役などを分担していかないと、十分に活躍できなかったり成長できなかったりする。
ゲームデザインとしてはダメージブロックという異色の耐久値システムが取られている。つまり、細かいダメージを積み重ねてもなかなか死なないが、一撃で強烈なダメージを受けると即死してしまうシステムである。キャラクターの死亡が頻繁に起こることを前提とシステムであり、その分復活の手段も数多く用意されている。
出版
ルールブック・拡張データ集・シナリオ集・リプレイ集に加えて、同世界を舞台としたトレーディングカードゲーム、小説やコミックなどがある。