「ご承知の通りダイヤは硬い物でございます。いかにデビルマンとて私のドリルには敵う術もございません」
概要
第27話 「妖獣ジュエル 果てなき欲望」に登場。
ダイヤモンドの体を持つ妖獣で、普段はレイコックの指輪に化身している。
「~でございます」といった紳士的な口調で喋る。また、レイコックの元で人間学を修めており、虚栄、群衆心理、集団催眠といった人間心理に詳しい。
自身の分身らしい宝石の指輪を介して人間の心に働きかける能力があり、この能力と前述の人間知識を使って人間の欲望を暴走させ、同士討ちによる自滅に追い込む作戦を展開した。
頭からダイヤモンドの硬度を持つリング状のカッターを放ったり、ドリル状に回転するダイヤモンドの尾を突き刺す等、戦闘能力も高い。ただしダイヤモンドの構成成分は炭素ゆえに燃えやすく、熱や炎を弱点とする。
活躍
レイコックより人間界へ送られると、町に多数の宝石の指輪をばらまき人間達の光物への欲望を露にさせる。当初は交通事故などを引き起こしていたが、次の段階として拾わせた宝石を介して人間の欲望をさらに煽り、集団での銀行強盗を起こさせる。
自身は下水道の中に大きなダイヤモンドの姿で潜み、そこから人間を操っていたが、精神病院から脱走した末に下水道に流れ着いたララを助けに来た不動明と遭遇して正体を現し戦闘となる。
明がデビルマンに変身するとリング状のカッターを放って傷を負わせ、反撃に転じたデビルマンに足を引っ張られ体勢を崩すも、背後からドリル状の尻尾を突き刺すなど苦戦させる。
しかし、ララがデビルマンに変装して現れたことでデビルマンが2人いると動揺し、その隙に上述の弱点を突いたデビルビームで焼かれて消滅した。ジュエルに操られて暴走していた人々も正気に戻ったが、大量にばら撒かれた宝石がその後どうなったかは描かれておらず不明。
漫画(冒険王)版
リングカッターや尻尾のドリルは使わず、大きな牙を取り外して刃物のような武器とする。アニメ版と違って熱にも強く、デビルビームすら効かないが、唯一の生身である目が弱点。レイコックは登場しないため、出撃命令はゼノンが出していた。
デビルマンを倒すための刺客「デビルキラー」としてゼノンが派遣した妖獣。登場時はデビルマンと同等の能力を持つ偽者のデビルマンと戦い、全ての必殺技を寄せ付けずに牙の刃で切り裂いて倒す。その後、ゼノンにデビルマン抹殺を命じられて出撃。デビルマンを誘い出すために牧村家に侵入して明の部屋を荒らし去っていった。就寝中の明はジュエルが家に近づいただけで自分が切り裂かれて死ぬ悪夢にうなされ、牧村家に侵入した際にも全く気配を察知できなかったことでジュエルの実力を悟り「かなりの大物」と評した。その後、外に出て戦いを挑んだ明と対決、デビルマンに変身した明のデビルキックやデビルビームを寄せ付けず苦しめたが、唯一の弱点である目に触角を突き刺されてデビルショットを喰らい倒された。