小牧加矢太
こまきかやた
1996年12月24日生まれ。父は騎手の小牧太。
幼少期は馬に特別強い関心を抱いている訳ではなかったが、2010年12月に父が騎乗する名古屋グランプリを名古屋競馬場現地で観戦。父が見事勝利する姿を見て騎手の道を志したが、中学校在学中に身長が30cm以上伸びたために一度は騎手の道を断念。馬術の道へと進む。
馬術競技では高校在学中の2013年にジュニアライダー障害飛越選手権で優勝。高校卒業後は乗馬クラブに就職し、馬術競技選手としてヤングライダー障害飛越選手権、全日本障害馬術大会大障害飛越競技B、全日本障害飛越選手権で優勝するなど実績を積み重ねた。
2021年3月に障害競走専門騎手として中央競馬の騎手を目指す事が報じられた。平地の騎手は49kg以下の体重であることが求められるのに対し、障害競走は馬のスピードを抑えるために負担重量が重く設定されている関係上、体重規制が55kg以下と若干であるが緩いのが障害専門騎手を目指す理由になった。
(ちなみに、平地競走(障害競走以外のいわゆる普通の競馬)に比べて落馬事故の確率が遥かに高い障害競走ではより重く頑丈な防具の装着が必須なため、斤量に対する体重制限が緩いとはいえ平地よりは多少はマシ程度の減量苦に収まる。ただし平地の減量苦に苦しんだ騎手が平地免許を返上し障害専用で騎乗機会を得るには障害競走・競技での実績が必要なので簡単に専門になれるものではない。)
2022年2月に騎手免許合格を発表し、3月にデビュー。4月には福島障害4歳以上未勝利戦で初勝利を収めた。
JRAの騎手としては非常に珍しい高卒で、競馬学校や地方競馬に所属したことのない者がJRA騎手となった第1号である。
ちなみに高卒の騎手は引退した者も含めると細江純子、横山賀一、岡田祥嗣、クリストフ・ルメールがいる。
また、デビューから引退まで障害一筋で活躍した騎手は嘉堂信雄などがいる。