「幕が下りれば忘れてしまう その他大勢にはなりたくないの」
「もがいてあがいて羽ばたいて 掴んでみせる! 私の立ち位置!」
「シークフェルト中等部二年 小鳩良子! 生き残るのは私だよ!」
概要
所属 | シークフェルト音楽学院中等部2年 |
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出席番号 | 10番 |
誕生日 | 7月4日 |
特技 | フルート |
好きな食べ物 | ちくわの磯辺焼き |
使用武器 | wild chaser(ブーメラン) |
CV | 深川瑠華 |
シークフェルト音楽学院には補欠入学で合格し、周囲のレベルの高さに苦しみながらも稽古に励んでいる。
人物
ひかえめな雰囲気の美少女。自分に自信が持てない性格。ネガティブ寄りの妄想癖があり、精神的に強いショックを受けるとかんたんな線で描いたような情けない表情になり、最悪気絶することも。
元々シークフェルト音楽学院の伝統演劇「エリュシオン」に心を奪われ、舞台の道を目指す。だが後述する通り彼女の家は裕福ではない大家族であるため、舞台への道は半ば諦めていたが、シークフェルトへの入学出願を家族に内緒で出し補欠で受かってしまった。
その結果に家族は喜び、父と母は授業料(そもそも音楽学校自体、裕福でないと通えない)のために一生懸命働き、弟妹たちも自分の欲しいものを買うのを我慢している。
良子の根底にあるのは「応援してくれる家族のために、スタァになって家族を助けたい」という想いであり、すがりつくような思いでオーディションに参加している。家族からの電話には学園生活が充実しているかのように脚色して伝えており、それでまた自己嫌悪が膨らむ悪循環に陥っている。
一方で「窮鼠猫を噛む」的な側面もあり、限界ギリギリまで追いつめられるとネガティブな性格が一周し、なりふり構わない攻撃的な側面が顔を出す。
ため込んだ上で「ブチ切れ」や「癇癪」に近い怒り方をするため、自棄を起こして暴れだすこともあれば、理不尽な事象に対して正当な怒りを見せることもある。
ドイツから転入した高千穂ステラと学校で隣の席になり、話しかけられて仲良くなる。
もっとも当初は自分の身を守るためにシークフェルト創設者の孫と親しくなっておこうという打算的な理由からだったが、やがて本当の意味での友達同士になり、ステラとの交流を経て少しずつ自虐的な言動もしないようになっていく。
が、そうなってもやはりお嬢様育ちのステラとの経済感覚の違いには戸惑わされている。
海辺みんくとは補習仲間で、一緒にいることが多い(今のところ良子が呼び捨てで呼んでいるのはみんくのみ)。
実家は6人の弟と妹(名前は上から順に一太、渡、小夏、杏、雄作、初)がいる大家族。弁当屋を営んでいるものの、裕福とは言えないらしい。
「良子」という名前は、父親が「覚えやすい名前のほうがいいだろう」と思って命名したらしい。
また母から譲り受けたフルートが得意で、母親の手料理であるちくわの磯辺焼きが大好き。
大家族の長女だからか、料理の他にも輪投げや折り紙など、子供の遊びが得意。(折り紙の実力はまさかのダイオウグソクムシも折れる)。
レヴュースタイル
武器としてブーメランを使用する。
ブーメランの名前は「wild chaser」。直訳すると「野生の追跡者」。
これまで飛び道具を使う先輩はいたが、武器が完全に自分の手元から離れてしまうのは良子が初。
剣のように操りつつ、ここぞという場面で舞台全体を飛び回る投擲でインパクトを残す。
舞台の上でも気弱にしていることもあるが、覚悟が決まるとぐんと気迫を増す。
ちなみに舞台版では、映像や照明によってブーメランの投擲を表現しているのだが、それ以外は殆ど殴っている。キャストによってブーメランは鈍器というパワーワードまで誕生してしまった。
メタ的に言えば舞台上でぶん投げるのは危険すぎるので致し方ないのだが、かえって良子の必死さ、なりふり構わなさを表しているといえるかもしれない。
実力
良子を除いたクラス全員が出来るピルエットが一人だけ出来ないなど、実力はかなり遅れている。
なお彼女の在籍するシークフェルト音楽学院中等部の入学倍率は約20倍。良子は補欠合格だが、裕福ではなかったから演技レッスンには通えなかった、近くの空き地が舞台、本や動画を見て覚えた、そして一人で舞台の真似事をして遊んでいたなど、先輩たちに劣らない化け物ぶりを見せている。
※聖翔音楽学園の星見純那ですら、小中学生からレッスンを始めても、周りと比べても劣っていると語られている。
活躍
第一弾『Regalia』では、ドイツから転校してきたステラと詩呂の登場で、「落ちこぼれの自分が追い出されてしまう」という不安を抱く。学校の七不思議として語られる「秘密のオーディション」が本当に開かれていることを知ると真っ先に参加の名乗りを上げ、舞台少女として生き残るため、ステラへとレヴューを挑む。
ステラの呼び捨てや、詩呂のちゃん付けの要望などの無理難題を投げられ、謙遜し混乱しているところが見れる。演技実習の授業ではみんくの自由なアドリブに巻き込まれて、一緒に先生に怒られてしまうという不憫な一面も。
第二弾『Rebellion』では、交流プログラムで聖翔音楽学園の人気演目『別れの戦記』を演じることに。
初演ではひかりが演じたフィオナ・シュナイダーを担当。中等部で唯一の黒獅子国であること、そして何よりフィオナはエイラとセットの存在であるため、彼女が務めると思っていた人が多かった(実際本人もフィオナに選ばれると思っていた)。エイラ役の高千穂ステラと共に演技プランを考えている。
公演本番では普段の良子からは考えられないような、あまりにもクールで冷徹な黒獅子国の騎士を演じているので驚いた人は多い。
絶滅のレヴューにて詩呂にかなり理不尽な理由で「貴方の居場所は無い」と言われるが、「何を言われようが絶対に舞台を降りない」と宣言し、更に彼女のことを「詩呂ちゃん」と呼んでいるなど、心身共に最も成長がわかりやすい。
第三弾『Remains』では、交流プログラムでやってきたロマーナ演劇学校と対峙。シークフェルトの受験で同じグループだった少女・曽我吾妻にほとんど逆恨みに近い感情をぶつけられ、復讐を宣言される。
実力のない落ちこぼれと言われる良子だが、尊と春歌には中等部の5人の中では舞台少女として最も見込みがあると評されている。
余談
名前の由来は絶滅した鳥のリョコウバト(名前を入れ替えると「こばとりょうこ」になる)。
アメリカ全土に五十億羽も棲息していたが、その数とは裏腹に繁殖力が極めて弱かったため先住民たちもリョコウバトの繁殖期には狩猟を控えていた。
しかし17世紀以降アメリカに移住してきた白人たちによって住んでいた森林を伐採され、人々から害鳥扱いを受け次々と駆除されるようになった。更に肉が大変美味でその羽毛にも価値があったことから更に乱獲されることが多くなり、繁殖性の低さを知った時には既に手遅れで完全に絶滅してしまった。
現在は僅かな標本からDNAを検出し、蘇らせる研究が進められている。
五人の名前の由来(推定)の中で唯一飛行が可能な生物。
今のところ多くの家族(仲間)が居たところ、レヴュースタイル上誰かに守られないと勝ち抜くことが難しいところが共通点である。今後も共通点は増えていくと思われるので期待である(しかしリョコウバトのエピソードを踏まえると嫌な予感しかしない)。
また何の偶然か、彼女の誕生日の7月4日はリョコウバトが生息していたアメリカの独立記念日となっている。
関連イラスト
関連タグ
露崎まひる…大家族の長女、主人公にキラめきを教えられるなどの共通点がある。雰囲気としては彼女に一番近い。
星見純那…周りより劣っているが藻掻いて這い上がろうとする、口上に「掴んでみせる(アニメ)」「もがいて あがいて(劇場版)」が含まれている、物語で最初に主人公とレヴューしレヴュー前より前向きになったなど共通点が多い。
白鳥胡桃…同じブシロード作品の中の人繋がりのキャラ。ブシロード系列にしては珍しく、中の人繋がりのキャラ同士で共通点が殆どない。
東方仗助…普段は温厚だが、キレると手がつけられなくなる者つながり。