概要
川姫という名前だが、別に川の主の娘とかそういう事ではなく、川に住むお姫様みたいなふつくしい女の子の妖怪というニュアンスだと思ってくれれば良い。古今東西可愛いものには棘があると言いますが、この川姫も例外ではなく…
ふと見ると河岸に一人の若い女の子が佇んでいた。ドキッ!いい女… ハッ そう思っていると突然その女の子は 僕の見ている目の前で 精気を吸いはじめたのだ…!
…とこんな感じで出会った男をときめかせては魂を吸い取るおっそろしい妖怪なのだ。曰く、これでハートにズキュンと来ない男はいないらしい。(特殊な嗜好をお持ちの方に耐性があるかどうかは不明だが。)
川姫が現れると地元の老人が「見てはならぬ」というサインを出して注意を促すのだという。この老人は過去にそういう経験でもしたのだろうか。
その他の地域では水面を歩いたり、水中から現れて橋の上に立つ事もあると言い、高知県では見知らぬ女が水辺で糸巻きをしていたという伝承があり、刀で切り捨てた所、その女が川姫だったという。
水辺に現れる妖怪だが、河童の一種というわけでもなさそうである。正体に踏み込んだ伝承がない為に正体は謎に包まれている。
和歌山県の白浜町にも同じ名前の妖怪がおり、次のような伝承が残されている。
富田川で与平という男が釣りをしていると、美しい鯉が泳いでいるのを見つけ、捕まえようと後を追った。すると川底に御殿があるのを発見するが、鯉の化身である姫に警告され、口外しない事、今後ここに来ない事を条件に見逃される。この時に借り物の煙管を落としてしまい、後日見つける事に成功するが、約束を破った事に怒った川姫が醜い老婆に姿を変えて彼を溺死させたという(参考:フジパン「民話の部屋 ~語りを楽しむ昔話~」より)。
なんで美しい川姫が醜い老婆に変じる必要があったのかは不明である…般若に近しいものなのだろうか…?
外見年齢に関しては、水木しげるの妖怪画では10代前半ほどの美少女の姿で描かれている。(妖怪大戦争では10代後半の少女の姿だった。)
創作作品では
川姫が知名度を上げた作品の一つ。演ずるは高橋真唯女史。
今作のヒロイン枠で、手足がいかにも妖怪らしい外見となっているのが特徴。川の妖怪らしく露出の多い非常にけしからん御御足を披露してくださる。
過去の回想を見る限り、河童の起源の一つと同じく人に捨てられた藁人形が変じたものらしい。
えらく色っぽいのは監督三池崇史による、少年の心を惑わすための確信犯である。
川に棲んでいる上記のような男の精気を吸う妖怪で、前髪で隠した目は見たものを魅了する妖力を持つ。
しかし、自身がエッチなことに対する耐性を持たないために難儀しており、人間文化に(偏った方面で)詳しい河童のプロデュースによってスク水の僕っ娘として振る舞っている。
黄色属性の低コストスピリットとして「プリンセス川姫」が登場。同じ事を二回言っている気がするが気にしたら負けである。
系統に「天渡」が含まれるためか、日本神話風の装飾がなされた美少女の姿をしている。
関連タグ
ルサールカ:ロシアの水の精霊。性質がとても似通っている。