概要
元々は大阪で喫茶店と土木建設業を経営していたが、神戸の電機会社から資金提供の相談を受けた際にこの電機会社を買収し、1973年に新日本企画(後のSNK)を創業した。
元ボクサーが創業者だということもあってか、同社はアクションゲームや格ゲー中心のゲームメーカーに成長していくことになる。
開発現場にちょくちょく顔を出していたとされ、キャラクターデザインはこうであるべきといった指示を出していたとのこと。電機会社を買収した時から既にコンピュータゲームへの嗅覚があったのではないかと言われている。
嘘か真かは定かではないが、スタッフ達の前でボクサーの経験あってのキレッキレのパンチを実演して「パンチゆーんはな、こう打つんや(シュッ!)…どや?」と格闘ゲームへのアドバイスをしたという伝説もある。
ただ、自身のボクサー時代の事は語らなかったらしく、当時のスタッフでも川崎社長の現役時代のリングネームは誰も知らなかったとの事。
2001年にSNK(旧社)が倒産した際には自宅を売却する憂き目に遭うが、後に後継会社となったプレイモアに現場復帰を頼まれた。復帰は固辞したがプレイモアに「SNK」を名乗る許可を与え、プレイモアはSNKプレイモアに改名。川崎も同社の顧問に就任した。
2015年に所有していたSNKプレイモアの株式を中国の37Gamesに売却。SNKプレイモアが社名を「SNK」と改めゲームメーカーとして再興を図る中、川崎自身は取材などを受けていないようだが、当時を知るスタッフからはビジョンのあった経営者として好意的に語られている。
ゲーム内での登場
1986年に発売したアーケードゲームの『怒』のエンディングでカワサキ将軍として登場している(同年ケイ・アミューズメントリースにより発売されたファミコン移植版ではセリフのみ)。
また、同年発売された『ASO』のファミコン版(SNKから発売)では家庭用オリジナルキャラとして川崎の顔を模したキャラ(灰色の顔をした1万点のボーナスアイテムと、無敵である肌色の敵キャラの2種類)が登場した。
KOFシリーズ等でのスタッフロール先頭にクレジットされている"EXECUTIVE PRODUCER E.KAWASAKI" も恐らく彼のことを指している思われる。