概要
『女神転生シリーズ』に登場する種族「幽鬼」の悪魔。
初出はFCで発売された初代『女神転生』で、そのときはゾンビの色違いの種族「悪霊」の悪魔であった。
初期作では蘇った死者というイメージでぼろぼろの服を着ていたが、『真・女神転生』からはアラビアで伝承される食屍鬼としての伝承を反映した人間とは異なる夜の種族として、着衣していないクリーチャー的な存在という解釈でデザインされている。
ゲーム画面上では『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』の幽鬼ノスフェラトゥやウトウクをブラッシュアップしたような、灰色で細身の人型というドット絵が作成されたが、金子一馬氏によって身体を捻ってこちらに振り向くポーズの公式イラストも描かれた。
『真Ⅰ』作中では「新宿都庁前広場」で、処刑されそうになっているヒロインの救出を邪魔する、戦闘員的な悪魔の一種としても登場している。
なおこの公式イラストの姿でコトブキヤのワンコインフィギュアとして立体化され、自立させるためのスタンドとしてグールに引き裂かれた幽鬼ガキが足下にあしらわれている。
『真・女神転生Ⅱ』では、ドット絵のベースが変わって四つん這いの姿に変わり、アンデッドらしく「かみつき」「ひっかき」「デスタッチ」攻撃を持つが、知恵者に欺されて不思議な力で人を癒やしたという民間伝承を反映したのか回復魔法「ディアラマ」を持つ。
また同種族の2ランク上には女性形のグーラーが登場しており、スキルは「ひっかき」が「まひひっかき」に変わっている以外は共通で、紫肌で青いワンピースを着た金髪女性というドット絵姿であった。
なおこちらも公式イラストでは大きくアレンジされており、ネグリジェを着た美しい夜の魔物の女性といった姿で描かれている。
『真・女神転生if...』では「ひっかき」が「どくひっかき」に変わっており、ポーズは『真Ⅰ』と同じであるが、頭部が尖り耳で口を開けた姿に変更された。
『真・女神転生デビルサマナー』で公式イラストの姿になり、『葛葉ライドウ』シリーズでは3DCGの「外法属」の仲魔となる。
以前のシリーズではLV20未満の雑魚敵だったが『ストレンジジャーニー』ではLV30、『真・女神転生Ⅳ』『真・女神転生ⅣFINAL』ではLV49と大幅に強化され、ムド系魔法やエナジードレインなどを持つ難敵となった。
ちなみに『ライドウ』以前にオンラインRPG『真・女神転生IMAGINE』ですでに3DCG化済みであり、『ペルソナ』シリーズでは『ペルソナ3ポータブル』『ペルソナ4』でアルカナ「死神」のペルソナとして登場している。