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引田天功

ひきたてんこう

日本のイリュージョニスト。1960年代から70年代にかけて活動した初代引田天功と、70年代後半から現在まで活動する二代目引田天功(プリンセス天功)がおり、本項では両名について記載する。
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初代・引田天功編集

1934年7月3日生まれ、1979年12月31日没。本名は引田 功(ひきた いさお)。男性。

水中や爆発などの極限状態からの脱出マジックを得意とし、「日本の脱出王」の異名を取った(この時代にはまだ「イリュージョン」という呼び方は一般的ではなかった)。

ドラマ『009ノ1』ではチームをまとめる指揮官の役でレギュラー出演した。

長年の無理がたたってか、晩年は心臓疾患に苦しみ、心筋梗塞の発作を起こしたあと闘病の末亡くなった。

弟子に二代目天功の他、引田天洋、ナポレオンズなどがいる。

声優の引田有美は初妻(小桜京子)の子、1980年代のアイドルグループ少女隊のトモこと引田智子は次妻の子。


二代目・引田天功編集

メイン画像の人物。

1959年6月29日生まれ。新潟県妙高市出身。吉本興業所属。

幼少期に難病を患い、アメリカの病院で治療を受け回復。退院後、母に「なんでも好きなことをしていいよ」といわれ、「舞台女優になりたい」というと、母の従兄弟が初代引田天功の事務所社長を務めていた縁で引田の元に弟子入りすることになった。


1976年からマジシャンとしての指導を受け、1978年6月21日に『朝風まり(あさかぜ まり)』の芸名で歌手デビュー。最初は歌うマジシャンと呼ばれ、アイドル歌手として活動していた。


初代引田天功の没後、講演会からの要請を受け1980年12月15日に引田天功の名を襲名した。襲名の契約上、現在よく知られている「ステージ上では喋らない」というスタイルに変化した。

当初は初代同様に「極限の脱出マジック」の路線を踏襲したものの、TVでバラエティー番組からオファーが掛かるたびに苛烈になるイリュージョンに(命の危機があるほどのトラブルがあったこともあり)精神的な限界を感じ始める。


平成に入って、自身の本来やりたかった「華のあるマジック」の路線への変更を図り、個人事務所を設立し現在の路線で一世を風靡する。

ステージ上では笑顔を見せながらパントマイムでミステリアスに振る舞い、「スターファイヤー!」の掛け声と共にイリュージョンを引き起こす。


なお、あくまで「ステージ上では喋らない」だけで、テレビ番組などでは普通に話しており、明るい人柄が窺える。

愛犬家・愛猫家としても知られ、自宅では多数の珍しい動物をペットとして飼育している。ホワイトタイガーなど大型の動物も飼育している。


80年代はドラマにもいくつか出演しており、電子戦隊デンジマンザ・ハングマン_燃える事件簿宇宙刑事ギャバン遠山の金さん超人機メタルダーに出演。


2000年にスポーツ紙で「大物ハリウッド俳優と交際し、結婚間近である」と報道されたが、相手が誰かは明かされず、実際に結婚が発表されることはなかった。ただし、一時期交際相手と噂されたジャン=クロード・ヴァン・ダムについては、本人たちが明確に否定している。

北朝鮮金正日総書記は彼女の熱烈なファンだったとされ、訪朝の期間中は幾度となく朝鮮への移籍と「喜び組」への参加を熱心に勧められたという。また、総書記が亡くなった際には葬儀に招待されたが、参列は辞退した。


またワールドメイト教祖深見東州と親交があり、ISPS(国際スポーツ振興協会)のスペシャルゲストとして登場し、彼女の得意技を披露した。


2024年には「KinG00」というユニットで配信シングル「Majical Jungle」をリリースした。


プリンセス・テンコーとして編集

海外では「プリンセス・テンコー」として知られている。

特にアメリカでは「二代目引田天功」という契約とは別に「アメリカ出身/プリンセス・テンコー」という別人設定の契約を持っている。また、本人も現在はラスベガスに住み、アメリカを拠点に活動している。


アメリカではエキゾチックな風貌や華やかなイリュージョンから子供の人気が高く、テンコー人形が販売されたり、1995年には「Tenko and the Guardians of the Magic」の題名でアニメ化されたりしている。このアニメは当時のアメリカでセーラームーンと肩を並べるほどの人気であった。


活動にあたってアニメ制作会社との間に非常に細かな数多くの契約条項が交わされており、「プリンセス・テンコー」として活動中はその「無茶振りの塊」ともいえる契約を子供の夢を壊さないよう最大限に遵守している。

なお、この契約は、アニメ放送開始の1995年から2020年までの25年間にも及ぶものである。


プリンセス・テンコーとしての契約事項編集

本人の安全確保・「プリンセス・テンコー」のキャラクターイメージの保持のため、以下の契約が決められている。

  • 年齢設定 24歳
  • 太っても痩せてもいけない
  • 髪の毛の色は黒色
  • 前髪の長さは規定の長さに従う
  • 話し声はミステリアスでなくてはならない
  • 化粧は指定された物を使用する
  • 電車に乗ってはいけない
  • コンビニやスーパーへ行ってはいけない
  • 買い物は全て通信販売で買わなければいけない
  • 東西南北に一人ずつボディーガードをつけなければならない
  • 日本人と結婚してはならない(アニメの中でアメリカ人と恋に落ちる設定のため)
  • 同じステージに「引田天功」と「PRINCESS TENKO」が現れてはいけない

…この他にも、本人曰く、全身100ヶ所の取り決めがあるとのこと。


関連タグ編集

手品師 マジシャン

ギンガイザー

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