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影ナル者

かげなるもの

影ナル者とは、『ストリートファイターV』のキャラクター。リュウから乖離した殺意の波動の化身である。
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プロフィール編集

身長不明
体重不明
国籍不明
職業殺意の波動
好きなもの強者を倒すこと
キャッチコピー血戦の咆哮
CV高橋広樹

概要編集

ストリートファイターVに登場したキャラクター。

リュウの肉体から抜け出した「殺意の波動」が自我と肉体を持って死合いを求め彷徨い始めた存在。


過去シリーズでは、リュウが殺意の波動に目覚めたらという設定で「殺意の波動に目覚めたリュウ」が登場しているが、殆どは豪鬼ストーリー等によるifの設定であり、大半のメインストーリー上においてのリュウは殺意の波動を克服し、自らの力として受け入れている。


見た目はリュウと全く同じ外見だが、道着の色が青であり、人間のモノとは思えない牙と青白い角を生やしている。トレードマークの赤い鉢巻はボロボロの状態で首に掛けており、道着も上半身だけ脱げている、肉体もところどころ剥がれて中身が見えており、そこから光り輝く殺意の波動が漏れている。


まるで生霊のような存在だが、ストーリー上ではリュウと同時に存在しており、リュウ及び他のキャラクターからも触れられるなど、実体のある存在である事が窺える。


一人称は「オレ」、二人称では単純に呼ぶときは「オマエorキサマ」、相手の在り方などを指して言うときは「オノレ」というように呼び分けて使う。人間よりも獣に近い存在なのか台詞はカタコトである。


余談であるが、ストリートファイターⅣシリーズに「殺意の波動に目覚めたリュウ」が参戦した際、あまりにも過去作におけるリュウからかけ離れた形相であったため、「リュウは既に死んでいて殺意の波動が体を乗っ取って動かしているのでは?」とファンの間で憶測を呼んだが、本作の『影ナル者』はそちらに近いため、一種のファンサービスが含まれていると思われる。


性能編集

リュウや豪鬼のような胴着キャラ……のようでまったく動かし方が違う。(もっとも『ストV』では胴着キャラであってもモーションや性能自体がそれぞれ大きく全く異なるのだが…)

モチーフになった「殺意の波動に目覚めたリュウ」ともかけ離れた戦闘スタイルであり、新しい戦闘知識が必要となる。


まず波動拳がまったく飛ばない。代わりに灼熱波動拳があるが発生が遅く硬直も長いため、撃った後に飛ばれても昇龍拳が間に合わないことも多い。そのためリュウのような波動昇龍は非常に難しい。

豪鬼のように斬空波動拳で無理矢理近づいたり、百鬼襲で択の押し付けもできない。空中で真横に放つ波動拳は空対空に使うよりは放った後真下に落ちる点を活かして相手の対空技を釣る目的で使われることが多い。


体力は925、スタン値は950と殺意の波動キャラの例に漏れず低体力低スタン値。遠距離で出来ることは少ないので、できるだけ近づきたいが死にやすいのでキャラ設定に依らない慎重な立ち回りを要求される。近づいてしまえば一気にやることが増えるので畳みかけやすい。


Vトリガーはどちらも優秀で出来ることが更に増えるので、自分のプレイスタイルや相手キャラに合った方を選んで戦える。


余談だが、ウル4のダンと影ナル者のアニメーションには酷似したものがいくつかある。

必殺技編集

  • 波動拳:道着勢お馴染みの必殺技、と見せかけて全然飛ばない飛び道具。片手で放つ点や放ってすぐ消えてしまう点から、リュウの波動拳よりもダンの我道拳……というよりは『KOF』のリョウ・サカザキの虎煌拳に近い技。EX版はヒットすれば膝崩れダウンを起こし様々な追撃ができる。
  • 空中波動拳:『VS.シリーズ』のように空中で放つ波動拳。斜め下に放つ豪鬼の斬空波動拳と異なり真横に飛ぶ。地上で撃つよりは遠くに飛ぶがやっぱり途中で消える。一応最低空で出せば地上で立ち状態のデカキャラには当てることができる。EX版は途中で消えず、ちゃんと端まで飛ぶ。
  • 灼熱波動拳:お馴染み多段ヒットする飛び道具。上記の通り波動拳が遠目の間合いで使い物にならないので、撃ち合いではこっちを使う必要がある。
  • 昇龍拳:お馴染みジャンピングアッパー。他の道着勢は画面手前に背中を向けるようにして放つが、影ナル者はこちら側に身体の前面を見せるように飛び上がる。
  • 空靂刃(くうれきじん)・空中空靂刃:竜巻旋風脚の代わりとなる技で、空中で真横に外回し蹴りを放つ。地上版はヒットで昇龍拳で追撃可能。空中版はリュウケンの空中竜巻旋風脚より持続が短く飛距離が伸びにくいがジャンプ中パンチからキャンセル可能で空対空のリターンを伸ばすことができる。EX版は斜め下に落ちながら放ち、ヒットすると壁バウンドを起こす。
  • 竜爪脚:ストIVシリーズの殺意リュウのように大きく振り上げたカカトを打ちおろす技。影ナル者においてもコンボパーツとして有用。
  • VスキルI《穿破活殺》:大きく踏み出しながらフックを放つ。ボタンホールドでタメられ、タメている最中は下段以外一発だけ相手の攻撃を耐えられる。キャンセル不可なセービングアタックと言うとピンと来る人もいるのでは。
  • VスキルII《赤影拳》:斜めに飛び上がりながら拳を振り下ろす。通常ヒットではコンボに繋げられず、ガードされても反撃を喰らいにくいという特徴を持つ。その軌道から相手の下段や弾などをかわしながら攻撃できるが、主な使い道としては前大パンチからのターゲットコンボの〆として使う(赤影豪斬拳)か、Vトリガー1発動中の連続技になる。特に後者はヒット時に浮き上がる特性に変わった本技から昇龍拳やEX空靂刃に繋げて大ダメージを奪える。
  • VトリガーI《大逆無道》:Vスキルの強化と殺意の波動キャラの代表技とも言える阿修羅閃空が使用可能になるトリガー。穿破活殺は飛距離増加と突進中にも下段を含めたアーマーが付く。影ナル者の阿修羅閃空は空中でも出せたり必殺技からキャンセル可能など豪鬼のものより全体的に高性能。その代わり飛び道具無敵しかついておらず、安全に相手の起き攻めから抜け出したいときはEX昇龍の初段を阿修羅閃空でキャンセルすればゲージ消費は激しいが逃げられる。
  • VトリガーII《六道鏖殺》:上空から手刀を打ちおろすとこちらもお馴染み瞬獄殺が使用可能になるトリガー。禊は色々な技からキャンセルで出すことができ、ヒットすればダメージアップと起き攻めに行ける。
  • クリティカルアーツ1《滅・昇龍拳》:顎への強烈なアッパーののち、鳩尾に膝蹴りを打ち込みながら相手を空中高くに吹っ飛ばす強烈な技。コンボの〆としては勿論、対空としても使える高性能な技。
  • クリティカルアーツ2《瞬獄殺》:VトリガーII発動中のみ使える超必殺技。豪鬼には不可能なのけぞり中の相手も掴めるようになっておりコンボに組み込めるようになっている。背中に浮かび上がる文字は「滅」。

関連人物編集

  • リュウ:元となった人物。
  • 殺意の波動に目覚めたリュウ:リュウ+殺意の波動の別バージョン。
  • 豪鬼:殺意の波動を宿したキャラクターの元祖。
  • サガット:影ナル者のストーリーモードで殺意の波動に目覚めかけたサガットの前に現れる。
  • 狂オシキ鬼:影ナル者のアーケードストーリーのクリア後、死合いを繰り広げる一枚絵が表示される。あちらも「殺意の波動の化身」であるが……?

外部リンク編集

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