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概要編集

1987年カプコンがリリースした2D対戦格闘ゲーム。

今日まで続くストリートファイターシリーズの記念すべき第1作目。


本来のタイトルは「ストリートファイター」だが本記事のタイトルとする。


内容は(2Pの場合は拳(ケン))を操作して各国のライバルたちと戦い、勝ち抜いていくという至ってシンプルなもの。

ライバルキャラは日本代表、アメリカ代表、中国代表、イギリス代表、タイ代表がおり、各国2人ずつ計10人と戦う。

3回対戦を行い、2勝できればプレイヤー側の勝利、できなければ(引き分けも含む)敗北となる。


本作はどちらかといえばアクションゲーム的な要素の方が強く、対戦要素はおまけ程度。

日本ではさほどヒットしなかったが、北米ではこの対戦プレイが人気を博したことが後に対戦格闘としての続編である『ストリートファイターII』の開発につながっていくことになる。

また、攻撃の強弱や必殺ワザ、所謂三種の神器と言えるワザ「波動拳」「竜巻旋風脚」「昇龍拳」といった、後につながる要素の大部分も既にこの時登場しており、以降のシリーズ展開に大きな影響を与えている。

そういった意味では非常に大きな意味を持つ作品であると言えるだろう。


ちなみにボタンは大型でパンチとキックの二つのみだが、ボタンを押す(というか叩くに近い)強さで強弱がきまるのだが、必殺技が出しにくいばかりかそもそも操作性が劣悪という欠点があった。(テストプレイをした事がある岡本吉起氏は手を痛めた事があるらしい)

社内でも必殺技が出ないのは特殊なボタンのせいだと思われていたが、しかし、ストリートファイターⅡの開発のための検証の際にそれが勘違いで 実は強さ判定のシステムに存在した独特の仕様に起因していたことが判明する。(詳細は後述の必殺技の項にて解説)


登場キャラクター編集

キャラの後にがついているキャラは、その後のシリーズで再登場しているキャラ。このうち、リュウ、ケン、サガットの3名は以降のシリーズでもレギュラーキャラクターとして出演する。

それ以外のキャラは本作のみの登場。


主人公編集

ストリートファイター1 隆と拳


ストリートファイター1のライバルたち

日本代表編集


イギリス代表編集


中国代表編集


アメリカ代表編集


タイ代表編集


pixivにおける扱い編集

30年近く前に発売されたシリーズ最古参の作品だけあって、pixivでもイラストはほとんど存在しない。

どちらかといえば、シリーズ全般のイラストを指すタグとして機能している。


余談編集

北米でのスト1のヒットを受け制作された名作ベルトスクロールアクション。

当初は「ストリートファイター89」というタイトルであった。

しかし北米の人達が本当に望んだのは「対戦型格闘ゲーム」としての続編であった。


本ゲームで波動拳などの必殺技が初採用されたことが広く知られているが、とにかく必殺技が発動しにくいことでも有名だった。

これはストリートファイターシリーズでは唯一ボタンの操作判定が「ボタンを離したタイミングを検出」のタイミングのみで行なっているための現象であることが2022年に岡本吉起氏(元カプコン所属)のYOUTOBEチャンネルで明かされた。

人間が攻撃動作しようとした時「ボタンを押した瞬間」に技が出るという想い込みに加え 強く攻撃した時に長くボタンを押してしまう心理的な影響でレバーによるコマンド入力とボタン判定のタイミングが大きくズレるために起こる。

これは 技の強さを測るため ボタンが押されている時間を計測しているために技の発動がボタンOFF基準となっていたために起きた現象であったがカプコン社内でもこのメカニズムを正しくつかんでおらず(圧力センサー式のタイムラグのためと思われていた)社内テストでも発動率の低さが問題視された。

ただ、なかなか出ない方がプレミア感が強いという意見も多かったため必殺技の高い与ダメージと合わせそのままの状態でリリースされた。

以上の経緯から スト1で必殺技を出そうとする時はボタンをなるべく短く押す(素早く離す)がコツであり どうしても出せない場合は 先にボタンを押した後コマンド入力をし入力完了直後でボタンから指を離す操作操作を行うと発動率が上がるので試していただきたい。

ちなみにこれらの情報が社内で完全に明らかになったのはストリートファイターⅡ開発前のテストにおいてであり(このからくりはストⅡの企画/ゲームデザインを担当した西谷亮氏によって解明されている)、Ⅱでは「ボタンの押したタイミングと離したタイミングの両方で技が発動する」仕様に変更されたことで技の発動難度が緩和しこちらが以降の標準となっている(その代わりに相手への与ダメージは低めに再調整されている)。


SNKの対戦格闘ゲーム。

初代ストリートファイターを手掛けた西山隆志氏、松本裕司氏達(現ディンプス)が制作。

ストリートファイターⅡが北米のユーザーが望んだ対戦要素を西谷亮氏達(現アリカ)が徹底的に作り込んだのに対し、餓狼・龍虎はむしろスト1のアクション性を追求した作風になっている。

90年代格闘ゲームにおけるカプコンのライバルメーカーであったSNKその格闘ゲームの源流も、この「ストリートファイター」にあるといえる。

様々な意味で全てはここから始まったのである。

(主人公リュウの名前もこの西山の隆から取られている。また西山はこれ以前にもアイレムにて『スパルタンX』も生み出している。)


ストリートファイター1のメイン仕様はジョインスティック+圧力センサー式2ボタンの専用筐体のみだったが OP価格の高さから普及が伸び悩み 後に普及促進のための廉価版として汎用筐体組み込み用に圧力式ボタンを廃止し通常型の6ボタンに置き換えたものがリリースされ、これが後継作での標準仕様となった。

なお、本来はオペレーターやプレイヤー達から「技が出にくい」という意見を汲んでの対策も兼ねていたが 前述の2ボタン圧力センサー時代の強弱打ち分けのための「ボタンを離したタイミングで必殺技が発動する」という特殊な仕様は廃止されずそのままであったため技の出にくさはあまり改善されなかった。

尚、圧力センサー版との大きな相違点として昇竜拳の発動から着地まで無敵判定があることも後に判明している。


  • 2010 ストリートファイター

近未来を舞台とした横スクロールアクションゲーム。


関連イラスト編集

スト1の80年代風


関連タグ編集

レトロゲーム ファイティングストリート アーケード 初代 カプコン ストリートファイターZERO


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