概要
神と盟約を交わしたトールのハンマーによって壊滅し、その後生き残ったメシア教徒によってディストピアとなった東京が舞台の『真・女神転生Ⅱ』が初出の悪魔で、種族は「悪霊」。
モチーフは焼死体で、核の炎によって一瞬にして燃え尽きた者はまだしも、死にきれずに高熱によってのたうち回りながら死亡したものたちの亡霊が、一カ所に集まり霊団と化したことで地獄を自身達の存在によって地上に生み出して溢れだしたものであるのだという。
名前の意味はイタリア語で地獄を意味する「インフェルノ」で、裏モチーフには何体かの悪魔デザインに影響が見られるSF漫画『COBRA』に登場した、身体から放つ高熱で敵対者を暗殺する、海賊ギルドからの刺客「ザボイラー」であると思われる。
LV29という種族上位の敵悪魔で、火属性に特化し吸収するばかりか、高火力の「アギラオ」「ファイアブレス」、その高火力によって氷結系を無効化する「ほのおのかべ」、麻痺付与魔法「パララディ」を持つ。
以降の『ストレンジジャーニー』や『真・女神転生Ⅳ』でも、レベル20~30の敵として登場しており、攻守共に火属性に特化した仲魔となっている。
なお『真・女神転生デビルサマナー』以降は、燃え上がった僧侶のような姿をしており、金子一馬氏は20世紀末に政治的な抗議のために焼身自殺したチベット仏教の僧侶のイメージが頭にあったことを認めているが、もう少し描きようがあったかもしれないと語っている。