概要
基本的に本作の世界は人間たちの暮らす現実世界「物質界(アッシャー)」と、悪魔たちが存在できる魔界「虚無界(ゲヘナ)」の二つに分かれている。
悪魔が物質界に存在するには依代が必要になり、悪魔によって対象物は様々。人間や猫などの動物もあれば空気中の埃などの命のないものでも憑依が可能である。
物質界の存在する人間が悪魔を見るためには条件があり、悪魔から傷や病を一度でも受ける「魔障」がなければならない。そのため、祓魔師になるためには必ず魔障を受ける必要がある。
一部の悪魔に関係する「炎」には特殊な効果がある。
「青い炎」はサタンとその息子の燐だけが使うことができる炎であり、物質界と虚無界の両方に作用する性質を持ち、悪魔に対しても有効。聖水や神酒によって消火できる。
なお、火の眷属などが憑依する通常の「赤い炎」は物質界の物だけを破壊する物で、夜魔徳が操る「黒い炎」は物質界には影響を与えず虚無界の物だけを滅するといった性質がある。
一覧
虚無界の代表的な悪魔
サタン
青焔魔、または魔神とも表記される虚無界の王。奥村燐、雪男の事実上の父親。
口調は乱暴で上品さがないが、力は強大。物質界には自身が乗り移れる依代がなかなか見つからないため、唯一自分の力に耐えられるであろう藤本獅郎を乗っ取ろうと淡々と狙っていた。
八候王
使い魔
■クロ
藤本獅郎の使い魔だった猫又(ケット・シー)。元・正十字学園南裏門の門番。
獅郎が亡くなった現在は燐のところで暮らしている。
名前の由来は「ニー」という鳴き声から。
神木出雲の使い魔。宇迦之御魂神に仕える神使にあたる二体の白狐。ウケミケ。
■夜魔徳(ヤマンタカ)
志摩廉造の使い魔。黒い炎を出すことができる。
悪魔堕ち
元は優秀な祓魔師だったが、藤堂家の人間としての自己のアイデンティティに疑問を持った結果、負の面を持っている己を認めて悪魔落ちし、最深部に封印されていた「不浄王の左目」を奪い去った。
地域を束ねる悪魔
腐の王・アスタロトが従える四匹のペットの一匹。かつて江戸時代に京都を中心に猛威を振るい、高僧・不角によって鎮められ、その両目は分けて保管されていた。
- 海津見彦(アマツミヒコ)
熱海沖の小島で1500年以上前に信仰されていた海神(ワダツミ)。
牙と手足の生えたマッコウクジラのような姿をしている。
緑男の親戚のような悪魔。
海に住み着いていることもあり、貝や海藻などで体が作られている。
大王烏賊(クラーケン)戦で瀕死の重傷を負った海津見彦に変わって海を治めることになった。
アニメ・映画での登場
メフィストの使い魔であり、地獄の釜戸番。
人間が寝ている間に勝手に厨房に入り、料理を美味しくしてしまう悪魔。
サマエルの眷属の悪魔。小説版では玉兎(ユウトウ)とも呼ばれている。
時を操り、人の記憶を喰らうことが出来る。