ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

敵国条項

てきこくじょうこう

第2次世界大戦中に連合国の敵国であった国(枢軸国)に対する措置を規定した第53・77(一部)・107条の文言
目次 [非表示]

概要編集

敵国条項(てきこくじょうこう、英語:UN Enemy State Clause)は、国際連合憲章の条文の内、第2次世界大戦中に連合国の敵国であった国(枢軸国)に対する措置を規定した第53・107条と、敵国について言及している第77条の一部の文言を指す。国際連合憲章には条文こそあるが、どの国を対象国としているかまでは記されていない。日本政府の見解としては、第2次世界大戦の時に連合国に対して枢軸国として交戦した国が対象とされている。


対象国とされている国編集

日本政府の見解では日本ドイツイタリアブルガリアハンガリールーマニアフィンランドが対象だとされている。タイ王国のように一時的に連合国と交戦したり、オーストリアのように当時はドイツに併合されていた国は含まれないとされるが、枢軸国によって建国・隷属・衛星国状態にあった国も対象外である。ただしクロアチア・スロバキア・ミャンマーは連合国に対して宣戦布告・戦闘行為を行っているが、連合国はこれらの国を承認していないので対象外である。


現状編集

1995年9月に国際連合総会決議によって死文化した条項と認識されているが、未だにこの条項は削除に至っていない。これは国際連合憲章が条約に該当する為、加盟国(つまり独立主権国と承認された地域)の採決・批准などの複雑な手続きが必要な為である。これが本来の理由だが、実際に戦勝国は度々この敵国条項を持ち出しては敗戦国に威圧を掛けている。


関連タグ編集

国際連合安全保障理事会常任理事国 国際連合

関連記事

親記事

国際連合 こくさいれんごう

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 125

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました