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1995年に発売されたOVA『新海底軍艦』を原作とする漫画作品。全3巻。

ただしOVAからはタイトルと一部の設定(海底軍艦や敵対勢力の名前など)を引用しているのみで、全くの別物になっている。

謎の地底文明人レムリアに提供された技術により建造された、ドリルを持ち重力制御で飛行も可能な「ラ級戦艦『ラ號』」が現代に復活して人類のために戦う。


「ラ級」とは「ラ號級」を意味し、大日本帝国海軍が大和型戦艦をもとに建造した「ラ號」が由来。世界各国が同様の戦艦を建造していたが、地上侵攻の野望を抱くレムリア人(地空人)により各国は利用されていたにすぎず、ラ號以外は奪取された。

WW2中はラ號とモンタナの交戦の身で終わったが、戦後50年後にラ號の復活に呼応するように地上へと侵攻し第二次世界大戦で行われるはずだったラ級戦艦同士の戦いが繰り広げられることになる。


ラ級戦艦編集

高い技術を持つが工業力に劣るレムリア人が戦争を行っていた各国を利用して建造させた戦艦。

計画艦や建造が間に合わずに解体された艦などがモチーフとなっている。

大日本帝国海軍が大和型戦艦の4番艦かつ、超大和型戦艦の1番艦として建造したラ級戦艦。ドリルのほかに原子熱線砲「マーカライト・ファープ」や「冷線砲」を搭載するなど他のラ級戦艦と比べSF的志向の強い兵装が特徴。

主砲は当初、超大和型として、新型の51センチ砲の搭載を予定していたが、戦局の急速な悪化などにより砲塔の開発が間に合わず、空母化された「信濃」に搭載される予定だった46センチ砲を流用している。また、砲口径の刷新に失敗した事で、少しでも打撃力を向上させるためか、原型と異なり、三連装砲塔から四連装砲塔に変更されている。

ロボットである五式装甲機動歩兵 源兵衛を搭載しており、船底部から発進が可能。

レムリア人であるアネットのリークにより奪取を逃れたが、昭和20年8月6日にモンタナとの交戦で相打ちとなり沈んだ。その後元乗員の唯一の生き残り(冷凍睡眠・生命維持装置が作動せず、当時の乗員は一人を残して全滅した)の手で引き上げられ、彼の営む造船会社の秘密ドックで数十年がかりで修復と改良が進められていた。ただし、戦闘に関わる箇所は重点的に近代化されたが、戦闘に関係しない区画は手つかずのままであった。



アメリカ合衆国海軍がモンタナ級戦艦の1番艦として建造したラ級戦艦。40センチ砲や12.7センチ両用砲などオーソドックスな兵装が特徴。

艦首ドリルは2本が並列に並んでいる。実は船底部の装甲が極端に薄いという最大の弱点がある。この艦のみは乗組員はレムリア人ではなく、WW2当時の搭乗員であったアメリカ人であり、共倒れとなった際に冷凍睡眠で生き延びている(ただし、当艦の艦長は顔面を負傷していたため、傷ついていた箇所が冷凍睡眠中に腐敗してしまい、解凍時に顔面をサイボーグ化せざるをえなかった)。


イギリス海軍がG3級巡洋戦艦の1番艦として建造したラ級戦艦。シールドマシンを思わせるドリルが特徴的。艦首部の装甲はラ級戦艦でもトップクラス。

なお、この艦のみが俗に言う新戦艦ではなく、戦艦長門世代の旧世代艦がベースになっているが、艦容はネルソン級戦艦以降の英戦艦を基本にしている。


フランス海軍がリシュリュー級戦艦の4番艦として建造したラ級戦艦。艦尾側にドリルを有し、二段重ねの主砲などラ級戦艦の中でも特異な形態を持つ。

ラ號以外では唯一、撃沈を免れた。


ソビエト連邦海軍がソビエツキー・ソユーズ級戦艦の1番艦として建造したラ級戦艦。堅牢な装甲を誇り、アメリカ第7艦隊をものの数十分で壊滅させた。

飛行する際にはロケットエンジンで超音速航行が可能。



ドイツ帝国海軍がH級戦艦の1番艦として建造したラ級戦艦。口径が51cmと史実より大きく、主砲1門で「モンタナ」の斉射に相当するというインフレ級の火力が特徴。資材さえあれば自分で自分を改良する自己進化プログラムを搭載し、建造されてから50年もの間に3倍ほどの大きさまで巨大化していた。ただし、実際は単に質量を増大させるだけであったので、ラ號の奇策に敗れる。


  • イタリア艦

艦名不明。

イタリア海軍が建造したラ級戦艦だが、本編は未登場で、最終巻3巻の口絵に一部のみが登場した。おそらくはヴィットリオ・ヴェネト級の三番艦『インペロ』だと思われるが、生前の作者曰く『イタリアだから弱い』と断言されていた。


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海底軍艦 ラ級戦艦 飯島祐輔

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