概要
JR東日本の新潟地区を走る「近郊形車両」に施された、独自の塗装。地域塗装という概念がなかった国鉄時代から、独自の塗装が施されていた。
- 旧新潟色
新潟地区に投入された70系電車に施された塗装。
もともと長岡運転所に配属された車両はぶどう色2号単色を纏っていたが、新津工場での修理時に雪の中での視認性を考慮して赤2号と黄5号のツートンカラーに塗り替えられた。
まず2両が塗り替えられ1963年9月13日に試乗会を実施、その後拡大していった。
試乗会の様子は当時の読売新聞の新潟地域欄に掲載されており、「冬の暗さを吹っ飛ばし、雪の中でもはっきり電車の動きがわかって交通安全にも一役」と紹介されている。
現行のE129系電車・GV-E400系気動車が纏っている帯色は、この70系電車の塗色を踏襲したもの。
- 一次新潟色
国鉄分割民営化に前後して、新潟地区を走る湘南色の115系電車・首都圏色のキハ40系気動車を対象に塗り替えられた。雪を表す白いボディに、日本海の青と県花の雪椿を表した赤のライン。
赤いラインは先頭部に新潟の「N」をあしらったデザインになっている。
- 二次新潟色
白地に黄緑帯と緑帯を巻いたデザイン。民営化後の1993年から115系及び1995年新製車のE127系が纏った。
115系の先頭車は途中で黄緑帯と緑帯の上下が入れ替わるデザインをしており、新潟の「N」を模している。
その配色から「キムワイプ」とも呼ばれ、キムワイプ発売元の日本製紙も事実上公認。
- 三次新潟色
明るい水色や青色を主体としたデザイン。沿線の大学生によりデザインされ、新潟の水と米、海と川、田んぼをイメージしたとされる。
115系のうち、1999年以降に延命工事が行われた車両を対象に塗り替えられた。
- 弥彦色(旧、新)
こちらは参考。
弥彦線では1988年にワンマン運転を開始。非ワンマン車との区別のため、専用塗装が設定された。
白地に赤と黄色のストライプの「1次弥彦色(旧弥彦色)」と、ホワイトとイエローのツートンカラーにライトグリーンの帯を巻いた「2次弥彦色(新弥彦色)」の2種がある。