「こいつは世界を吾(おれ)好みのヒリつくモンに変貌(かえ)られんのかね?」
概要
第二少年院の042号室に収監されていた囚人。
少年院が企画した「脱獄トライアル」を利用し、仲間の協力により脱獄を成功させた。
ウェーブがかかった長い水色の髪と、ギザ歯が特徴の少女。
一人称は「吾(おれ)」
「mariophanie」というアーティストのファンだった。
脱獄後は「脱獄トライアル」の優勝者の初春飾利を誘拐し、目的は不明だが自分に協力させようとしている。
能力
竜の体に生えている羽を刺すことで人間を魅了し操ることができる能力と、額の十字架から放たれるビームに当たったものを塩化させる能力をもっている。
ドラゴン自体は上条当麻から飛び出してきた時の大きな頭に蛇のような身体をしている。そのせいか都市伝説の一つに間違えられるということも発生した。
魅了は下準備として嬉美の血を対象に摂取させておく必要があり、摂取せずに羽に刺されると体内の塩分が暴走して致命傷となる(塩の結晶らしきものが生えてくる)。
この血液の摂取は少量でも構わないため、ウォーターサーバーに血を混入させ多数の人間に準備を施した。
なぜ、上条と同じ竜をもっているのかは不明だが、後の創約の描写から見るに『超電磁砲』にて御坂美琴の暴走を止めるために飛び出した際、そのまま家出したと思われる。
経歴
元は「置き去り」であり青星、釣鐘、雷斧、白絹と同じ孤孤児院で生活していた。
孤児院の資金難から仄火、茶寮、雷斧らと共に「能力向上施設」へ入るが、そこは「暗闇の五月計画」の末端研究所であり、本館ほどではないものの人格をいじられる非人道的な扱いを受ける。
実験を受けてもレベル0であったが「数値に変化がなさすぎる」ことを疑問視した研究者の調査により「ある事実」が発覚し、その危険性から研究者たちに処分されそうになる。
孤児院の仲間と共に脱走を図り、囮になった仄火の犠牲などにより脱走に成功する。
脱走後は死亡した仄火と入れ替わって生活していたが、誤魔化しが効かなくなってきたため、3年前から青星の赴任した第一少年院で保護。第二少年院に移送後は竜の能力により、水面下で第二少年院を支配するようになる。
作中の行動
囚人役の女性に変装して入れ替わり青星、釣鐘、雷斧の協力により脱獄を成功させる。
協力者である三人と合流した後、脱獄トライアルの優勝者で凄腕のハッカーである初春を誘拐し、自分に協力させようとする。
その目的は学園都市の能力開発に関する資料を外部に流出させること。
それにより弱者が強者に対抗する手段を持ち、混沌ながらも平等な世界を作り上げる事であった。
だが御坂との交戦で天使型ドラゴンの侵食が進み、意識も朦朧としながら戦い続ける。
そこへ初春のハッキングで制御されたAIMジャマーの照射により繋がりが消え御坂に殴り飛ばされ再び収監された。
関連タグ
ネタバレ注意
春暖嬉美の能力
ブラックホールの生成(仮称)
当初、彼女のAIM拡散力場は微弱でレベル0という判定を受けていたが、
能力使用時宇宙の何処かでブラックホールが発生するという現象が確認されている。
これは仮設上の理論であった、全体論の超能力の可能性があり、研究者達は9人目のレベル5に成りうる存在として研究していた。
その結論として彼女とブラックホールの間にパスを繋げる可能性、場合によっては地球もろとも粉々にしてしまう危険性が示唆され研究者の間で補助派と抹消派に分かれていたらしい。
天使型ドラゴンが宿ったのも、彼女が発生させたブラックホールの莫大なエネルギーに引き寄せられた為らしい。
それが本当ならば大元にも何か餌となる莫大なエネルギーがあるということなのだろうか……?