暗闇の五月計画
くらやみのごがつけいかく
『置き去り』を使い実験開発を行っていたチームの一つであり、同時に計画名そのもの。
学園都市最強の超能力者である一方通行の演算パターンを参考に、各能力者の自分だけの現実を最適化、能力者の性能を向上させようというプロジェクト。
「一方通行の精神性・演算方法の一部を意図的に植え付ける」という個人の人格を他者の都合で蹂躙する非人道的な暗部らしい計画であり、公式サイドでのコメントによれば「一方通行の精神性を植え付けられたのは一部の優秀な被験者のみ」であったらしい。
一方通行の精神性の『どこを切り取り、どこを植え付けるか』によって、その能力の細部に変化が生じることが判明している。
攻撃性を付与した黒夜には『窒素爆槍』が、
防護性を付与した絹旗には『窒素装甲』がそれぞれ発現しており、同じ窒素操作系の能力でありながら全く違う特性を持つに至っている。
また(実験当時の)一方通行の思考パターンの一部を植え付けられた関係上、能力使用時に感情が高ぶると一方通行の思考が持つ攻撃性に本来の人格が引き摺られてしまい、その影響で喋り方も一方通行の口調に似たものとなる。
なお、実験体中で「優等生」とされたのが絹旗、「攻撃性のみが最も一方通行に近づいた」のが黒夜であった。
実験中は着替えもなく、唯一の娯楽が洗脳効果のある映画という劣悪な環境であった
一定の成果は上がったものの凶暴化した黒夜によって研究者が皆殺しにされたために計画は破綻。目標としていたレベル5には届かないまま頓挫してしまった(というのは建前で実際はアイテムが絹旗を奪取する際、黒夜が暴走した様に偽装した)
提供者である一方通行はもちろんのこと垣根帝督もその存在を知っていたことから考えると、暗部においてはそれなりに有名な計画であったようだ。
一方通行は番外個体に協力要請した際この計画の名を挙げており『戦闘法の分析による新たな性能獲得の可能性』を取引の材料としている。