経歴
ポジションは捕手、右投右打。
小学校の頃から野球を始め、中学時代は小園健太(のちに横浜DeNAベイスターズへ入団)とバッテリーを組んでいた。小園投手と共に隣県の市立和歌山高校へ進学。
高校3年生の時、2021年春の甲子園・選抜高等学校野球大会に出場。同年夏は(全国高等学校野球選手権大会で優勝した)智弁和歌山高校に県大会決勝で敗れた。
高校通算43本塁打を売りに、2021年オフのドラフト会議にて千葉ロッテマリーンズから1位指名を受け入団。プロ1年目の2022年、オープン戦でのリード面を当時の井口資仁監督から高く評価され、「高卒新人での開幕スタメンマスク」で1軍初出場を果たした(2006年の西武・炭谷銀仁朗以来)。
この年は打率1割台ながら、佐藤都志也捕手との併用で年間通して1軍に帯同。翌2023年は打撃成績の向上を目的として、出場機会の多い2軍で実戦経験を積むことに。
人物・エピソード
- 高卒1年目からの新人らしからぬ活躍ぶりから、新人時代の2022年には「松川は18年目のベテランキャッチャー」というネットミームが生まれた。
- 同年4月10日のオリックス・バファローズ戦では佐々木朗希投手が完全試合を達成しており、この試合では捕手として出場し適時打を打つなど攻守に渡って勝利に貢献した。公式戦出場通算7試合目での完全試合達成は史上最速であり、18歳は完全試合達成時の捕手としては最年少(10代で完全試合を達成した選手自体が捕手・投手を通じてNPBでは松川が唯一)。
- その2週間後の4月24日に行われたオリックス戦では、判定に不服そうな態度を見せた佐々木に対し、球審を務めていた白井一行氏が激怒して詰め寄るという事件が発生。この際、松川は白井が佐々木の方へと歩き始めた際にいち早く異変を察知し、後に続く形で歩いていくと、白井が佐々木に言葉を投げかけた直後に間に割って入る形で彼を制止した(白井は松川に対しても声を荒げて何か言っていたが、直後に引き返している)。彼のこの落ち着いた対応は視聴者やファンの間で称賛され、「さすがベテラン」「普通なら状況を理解できずに呆然としてもおかしくないのに、あの若さであそこまで落ち着いた対応が取れるとは驚きだ」という意見が相次いだ。
- 「虎生」という名前は、阪神タイガースがセ・リーグ優勝した年に生まれたことに由来。ちなみに本人は昔からロッテファン。