概要
2005年に海津郡の海津町、平田町、南濃町が対等合併し発足。
当初新市名が旧3町の頭文字を取った「平南海」に由来する「ひらなみ市」に決定するが、反対意見が大きくなり現在の名称となる。
旧・南濃町は山地があるが、旧・海津町と旧・平田町は揖斐川・長良川・木曽川が合流する地点で、ほぼ全域が『海抜ゼロメートル地帯』で昔から水害に悩まされ、輪中がよく見られる。
また、江戸時代には『宝暦治水』で改修するために平田靱負ら薩摩藩士が動員された。
(これが元で岐阜県と鹿児島県は昭和46年7月27日に姉妹県提携している。)
しかし洪水は治まらず、明治時代になって明治期のお雇い外国人による「木曽三川分流工事」が行われるまで待たねばならなくなる。
旧・海津町は江戸時代、「高須藩」があって、幕末に徳川慶勝や松平容保をはじめ「高須四兄弟」を輩出した。
全員が主要な藩の跡目を継ぎ、旧幕府と新政府の両政府で中心的な役割をはたしたが、兄弟仲もよかったという。
旧・平田町は平田靱負の功績に因んで付けられた町名で、海津市に変わっても名前は存続。
「千代保稲荷神社」(お千代保稲荷)があり、門前町として毎月月末の日の夜から翌日1日の明け方にかけ、夜通しで賑わう。
旧・南濃町は西側が山地であるため、産出量はそれほどでないがミカンの栽培が行われている。
関連項目
:同市出身の元プロ野球選手
同市と同じく一度決定した新市名が撤回された。