概要
稲荷神を神として祭った神社。赤い鳥居と神使の白狐像がシンボルとしてよく知られる。誤解されがちであるが、狐は稲荷神の使いであって、稲荷神そのものというわけではない。
伏見稲荷大社(京都府京都市伏見区)を総本宮とする神社である。2007年の論文「現代・神社の信仰分布 : その歴史的経緯を考えるために」所載のデータによると、稲荷神、お稲荷様を主祭神とする稲荷神社は2970社存在する。1966年の書籍『全国神社祭神御神徳記』において、合祀されたケースや境内の小社に祀られた例を総合すると32000に上ると記されている。
八幡神をまつる八幡宮、天神をまつる菅原神社、天満宮と並び、神道系の神社において極めて数が多い種別である。
神仏習合系の神社だけでなく、仏教寺院でも稲荷神を祀る例がある。
中でも伏見稲荷大社、祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)、笠間稲荷神社(茨城県笠間市)を日本三大稲荷神社という(伏見稲荷大社以外は諸説あり)。