演 - 田中隆三
概要
Season15初回から登場している、米沢守の後任に当たる警視庁鑑識課員で、階級は巡査部長で、鑑識課ではベテランの立ち位置である。
亀山薫、伊丹憲一、及び大木・小松コンビとは同期にあたる。特に伊丹とは親しくしており、彼の個人的な依頼に応じて鑑識を融通させてくれることもある。
人物像
無愛想ながらも鑑識の腕は確かな職人気質の人物で、臨場中は現場に鑑識課員以外がいる事や余計な口を出されることを嫌い、邪魔する者はたとえ捜査一課の人間だろうが邪険に追い払う(当然、伊丹とて例外ではないが彼の場合はその辺の事情は承知しているので、現場に入らないように言われると素直にそれに従うことが多い)。
性格はぶっきらぼうだが、強面な風貌に反して猫好きという一面を持ち、釣りを趣味としている。
特命係との関係
米沢の異動後、警視庁上層部からの圧力により鑑識課が特命係に協力的な立場を取れなくなった。
これは益子といえど例外ではなく、特命係(特に杉下右京)は米沢とは異なり基本的には「鑑識的協力を得ずに捜査していく」事を強いられている(もっとも、米沢の場合は彼個人の権限で動いていたとも言え、異動の直前の時期には右京に対する長年の不満が溜まっていた事が明かされたり、冠城亘の言動に米沢が不快感を抱いていた事も事実である)。
また、米沢の異動後の特命係への情報提供の役回りはサイバーセキュリティ対策課の青木年男が(嫌々ながら)担っている。
そのため右京は益子との面識自体はあるが、彼が益子に協力を仰ぐ事は少ない。むしろ特命係では右京よりも冠城の方が益子の協力を仰ごうとする傾向が強く、冠城の懐柔(猫の写真集や釣りの穴場などを対価にする)に負けて捜査に協力する事もある(益子本人も冠城のことをそれなりに気にかけているような描写がある)。ただし、自分の飼い猫を探して欲しいと右京に依頼した事(Season18第3話)があったり、話数を経ると邪険な扱いこそ変わらないが上層部から捜査を中止するよう圧力をかけられた際には、「上からの圧力が嫌い」という口実で益子の方から協力したりする(Season18第19話)など特命係への接し方は当初よりは軟化してきている。
Season21の2話で、ようやく亀山との「絡み」が初めて描かれるが、この時薫は同期である筈の彼に対して丁寧語で話していた。
元捜査一課であり伊丹と腐れ縁の仲である亀山は、当然益子とも少なからず付き合いがあるはずだが、本編ではこの時の亀山はまだ警察官に復職しておらず「サルウィンの国賓」という意識であったための口調かもしれない。
メタ的な理由を言えば、先述の「同期」設定は亀山に対してのみ「後付け設定」扱いされているほか、「亀山を演じる寺脇氏が益子を演じる田中隆三との『間合い』を取るための行動」とも解釈出来る。