※『プリズマ☆イリヤ ドライ!!』最新話のネタバレが含まれます。
「わたしはイリヤと出会っていない」
「それが…真であるならば…」
「わたしは並行(イリヤの)世界へジャンプしていない」
「神稚児の力を 使い果たしていない─────!」
「ダリウス」
「あなたの願いは─────────叶えてあげない」
概要
元々はコラボ先のFGOにおける第三再臨の衣装であり、「神稚児の力を失わないまま魔法少女となったifの姿」という設定。
サファイアの力に加えて自身の神稚児能力が合わさり、衣装も和風テイストな姿となっている。
それゆえ作者からも「"イリヤと出会っていたなら"本編に絶対に出せない」と明言されていた。
……ところがドライ本編にて、イリヤが詰みに陥った状況を覆し、ダリウスやパンドラまで救おうとした結果、「イリヤという人物が初めから存在しなかった世界」へと改変が発生。
世界の修正力の影響により、それまでの出来事も全て美遊が解決したという体に置き換わった。
美遊の次元転移は彼女の兄が「美遊が友達を作れて、幸せに暮らせるように」という願いを神稚児の力で叶えたから起きた事だが、その友達と最初から出会ってない=願いは叶っていない事にもなる。するとどうなるか?
英霊マグニの宝具特性によって「世界から消えた記憶」を一部取り戻したベアトリスを通し、奇蹟的にイリヤの事を思い出す事が出来た美遊は、これらの現状から逆説的に「今の自分はイリヤの居た次元へ転移せず、神稚児としての力を使い切っていない状況に在る」事に気付く。
イリヤが無茶を行った代償が起こした、タイムパラドックスによるバグの如き結果である。
これにより前提条件が崩壊し、本編でもこの姿へと転じる事に成功。
初披露の際にはダリウスが繰り出した巨大な手をも真っ二つへ叩き切っており、絶大な力を持っている。
立ち位置としては美遊版ツヴァイフォームとも言えよう。
加えて、同じく使っていない事になった「聖杯戦争の勝者として叶えられる願い」を用い、クラスカードにされていた『stay night』の英霊本人達を解放・召喚した。
余談
FGOにおけるこの姿の宝具BGMは「悲愴なる決意」。
元は劇場版『雪下の誓い』にて美遊兄VSキャスター戦で使用された楽曲であり、選曲としては場違いな部分があるが、「召喚した英霊が寿命を代償としたもので数分、いや、武器の一振りしか魔力がもたずに一瞬で消滅する幻影である」ことをダリウスは見抜いており、美遊もそれがわかったうえで発動した最終形態とも言えよう。