概要
前作『アクトレイザー』のキャラクター「神(アクトレイザー)」および『アクトレイザー・ルネサンス』のキャラクター「神(アクトレイザー・ルネサンス)」同様、本当の姿はゲーム中では見せないが、『アクトレイザー2』で乗り移る石像は筋肉質なマッチョ体型+背中の羽+腰蓑というムキムキマンのようなワイルドないで立ちで、片手剣に盾を装備している。
のし歩くような歩き方のため、前作よりも移動速度は遅くなったが、攻撃手段は大幅に増えており、剣戟や魔法の他にも背中の羽を活かしたジャンプ時の軟着陸や滑空、更にこの状態からの急降下攻撃が可能。
手にした盾は敵の飛び道具による攻撃を防げるが、防御時にノックバックが発生。例外的に防げない攻撃もいくつかある。
魔法は直立時やジャンプ時などの挙動により使用する魔法が切り替わるというクセのある方式で、ボタンを押して溜めてから放つようになっている。
戦闘不能時には「ヴアァオォォー」という断末魔の叫び(前作に登場したウルフ・ツェッペリン第2形態時の叫び声の流用)を挙げるが、これがトラウマになっているプレイヤーは多い。
本作における神像は「人々の信仰心の象徴」としても描写されており、市街地の広場に台座付きで飾られているかと思えば、山中にポツンと立てられている時もある(一応、近隣住民の生活圏ではある。お地蔵様みたいな扱いなんだろうか)。
色欲の悪魔に囚われ眠り続けるラヴァウス国王を救うため、彼の精神世界に立つ神像=辛うじて残った信仰心そのものに降臨する、という燃える展開もある。
一方で、強制収容所グラティスでは豚っぽい天使像に囲まれていたり、バベルの塔では旧き神を踏み越えて天へ至らんとする人間の傲慢さを示すが如く最下層に置かれる(対して人造の神は最上層に鎮座している)など、明らかに悪意のある使われ方もあったりする。
終盤戦ではオーラに阻まれて容易に侵入できないデスヘイムに突入すべく、配下の天使達の進言により天空城をぶつけるという捨て身の攻撃を敢行。
突入には成功するものの天使達は次々に命を落とし、神もまたサタンの打倒と共にこの世界からその姿を消した。
エンディングではかつて神が依り代としていた石像が長い年月の経過に伴い次第に朽ちていく過程が映し出される。
余談
『アクトレイザー2』発売から1年後の1994年では加藤元浩の漫画『アクトレイザー(加藤元浩)』が連載された。
その神についてはこちら→神(コミックス版アクトレイザー)