概要
前年で100回目を迎えた欧州最大の平地レース・凱旋門賞。
この年は前年覇者トルカータータッソや同馬をバーデン大賞で下したメンドシーノがドイツから参戦。3歳世代は愛チャンピオンSを快勝したオブライエン勢のルクセンブルクを筆頭に同2着オネスト、春の実績馬ウエストオーバーとヴァデニ、古馬勢はドイツで実績を重ねサンクルー大賞を制した芦毛の女傑アルピニスタなどが名を連ねた。前年上位のアダイヤーとハリケーンレーン、ニエル賞馬シムカミルは回避した。
日本からは宝塚記念勝ち馬タイトルホルダーやダービー馬でこれが古馬との初対戦となるドウデュースなど4頭がエントリーした。
出馬表
馬番 | 枠番 | 馬名/出身国 | 性齢 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 17 | ミシュリフ(IRE) | 牡5 | W.ビュイック(GB) | JT.ゴスデン(GB) |
2 | 18 | トルカータータッソ(GER) | 牡5 | L.デットーリ(GB) | M.ヴァイス(GER) |
3 | 19 | マレオーストラリス(IRE) | 牡3 | B.ムルザバエフ(GER) | A.ファーブル(FR) |
4 | 15 | シリウェイ(FR) | 牡4 | M.バルザローナ(FR) | F.グラファール(FR) |
5 | 12 | アレンカー(FR) | 牡4 | T.マーカンド(GB) | W.ハガス(GB) |
6 | 5 | ディープボンド(JPN) | 牡5 | 川田将雅(JPN) | 大久保龍志(JPN) |
7 | 14 | ブルーム(IRE) | 牡6 | W.ローダン(IRE) | A.オブライエン(IRE) |
8 | 20 | ステイフーリッシュ(JPN) | 牡7 | C.ルメール(JPN) | 矢作芳人(JPN) |
9 | 16 | モスターダフ(IRE) | 牡4 | J.クローリー(GB) | JT.ゴスデン(GB) |
10 | 1 | メンドシーノ(GER) | 牡4 | R.ピーヒュレク(GER) | S.シュタインベルク(GER) |
11 | 10 | タイトルホルダー(JPN) | 牡4 | 横山和生(JPN) | 栗田徹(JPN) |
12 | 13 | バブルギフト(FR) | 牡4 | O.ペリエ(FR) | M.デルザングル(FR) |
13 | 9 | グランドグローリー(GB) | 牝6 | M.ギュイヨン(FR) | G.ビエトリーニ(FR) |
14 | 6 | アルピニスタ(GB) | 牝5 | L.モリス(GB) | M.プレスコット(GB) |
15 | 2 | ヴァデニ(FR) | 牡3 | C.スミヨン(FR) | JC.ルジェ(FR) |
16 | 4 | アルハキーム(GB) | 牡3 | C.デムーロ(FR) | JC.ルジェ(FR) |
17 | 11 | オネスト(IRE) | 牡3 | S.パスキエ(FR) | F.シャペ(FR) |
18 | 7 | ウエストオーバー(GB) | 牡3 | R.ホーンビー(GB) | R.ベケット(GB) |
19 | 3 | ドウデュース(JPN) | 牡3 | 武豊(JPN) | 友道康夫(JPN) |
20 | 8 | ルクセンブルク(IRE) | 牡3 | R.ムーア(GB) | A.オブライエン(IRE) |
結果
着順 | 馬 | 着差 |
---|---|---|
1 | アルピニスタ | |
2 | ヴァデニ | |
3 | トルカータータッソ |
5歳牝馬が凱旋門賞を制するのは1937年のコリーダ以来85年ぶり。
その後
- トルカータータッソはこのレースで引退し、種牡馬入りとなった。
- アルピニスタ及びステイフーリッシュも故障によりこのレースで引退となった。