紙山さみだれ
かみやまさん
ホビージャパン出版のライトノベル『紙山さんの紙袋の中には』の主要人物の1人であり、表題に名前が採用されているため、メインヒロインに相当する。
後述の性格から、常に紙袋を被り顔を隠している。
ただし、下記の体質から紙袋が劣化し易いため、常に予備の紙袋を携帯しており、着け直しの際はなぜか外す方の紙袋が盛大に発光・破裂する。
極度の緊張性かつ気弱のタイプで、一旦他者の視線等でパニックになると、極端な吃音に陥り自己主張がほぼ不可能になってしまう。また情緒不安の表現なのか、時折り発言の中にカタカナが混じる（例：「～～して下サイ」「～～と思いマス」等）。
ただし、基本的に常識人の枠に収まる良識を備えており、相手の善意には同じく善意で応える礼節も併せ持つと、落ち着いてさえいれば人格者である。
また、中学校時代は後述の事情から、部活に所属しても幽霊部員であったため「高校では部活をしたい」と望む等、内面は至って普通の女の子でもある。
……だが、一旦自分が決めた事柄には「何が何でもやり遂げよう」とする強靭な意志を持ち、その時ははっきりとした言動を見せる。
また、その際の行動力は『暴走』そのものに等しく、他者の視線が全く気にならなくなると、上記の意志の強さも併さって変なところで肝が据わっている。
女子高校生にしては驚くほどの高身長で、小湊波人や新井陽向との比較※だが、190cm以上と推測できる（※コミカライズ版限定）。
そして、身長に見合う程の爆乳の持ち主でもあり、制服には常に天使の小窓が複数ある。
身体能力は異常なほど高く、小湊波人を肩に担いで全力疾走できる他、空き缶を素手でハンドボールほどの大きさに圧縮する、学校の備品に触れるとほぼ何かしら破壊してしまうetc……。
そんなケタ違いの身体能力だからか、食欲も旺盛な傾向が強く、コミカライズ版で描かれた彼女のお弁当は以下の通りである。
- 俵おにぎり6個
- ミニハンバーグ4個
- エビフライ5本
- 鶏の唐揚げ10個前後
- タコさんウィンナー約2袋分
- 彩り程度の葉もの野菜少々
……内容だけ見れば、大家族の運動会のそれである。
最大の特徴は緊張すると涙や唾液、汗等の『体液』に類するモノが全身から溢れ出てしまう（流石にコレはないと思われる）。
この状態になると、彼女だけ豪雨に晒されたように全身と衣服がずぶ濡れになる、足跡のように体液が地面に残る（それを見た波人は思わず「河童」と称した）、紙袋に染み込むと窒息死し兼ねない等と、その分泌量は「異常」の一言に尽きる（コミカライズ版では、えどやぽち氏の性癖もあって、更に凄い事態に……）。
以上の特徴から、人によっては人外の域に達している風にも見える（現にクラスメイトからも『腫れ物』扱いされている）。
容姿は常に紙袋を被っているために不明だが、濃いめのグレーの髪色で髪の長さはミディアムくらいはある。コミカライズ版では時折、袋の穴から目を確認できる。
