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艦隊これくしょん駆逐艦娘としての綾波型駆逐艦については綾波型を参照のこと。


概要編集

特型駆逐艦(吹雪型駆逐艦)のうち、綾波敷波朝霧夕霧天霧狭霧の建造計画における形式号。


綾波型とも呼ばれるが、大日本帝国海軍の正式な艦型分類の正式な分類ではなく、吹雪型11番艦から20番艦となる。


(狭義の)吹雪型(I型)との主な改良・相違点は、主砲の変更(A型から、“一応は”対空射撃も可能なB型に)、艦橋の大型化、煙突、および煙突脇の機関給気口の形状変更などである。

特に煙突脇の給気口は、海水の侵入を防ぐため「伏せたお椀をかぶせた」ような形に改められており、I型との大きな識別点となっている。

さらに17番艦のから20番艦までの4隻は、他の同型艦よりも煙突が低いため、この4艦を特に「IIA型(朧型)」と呼ぶ場合もある。


本型の6隻は所属していた駆逐隊が分かれており、綾波&敷波は吹雪型の「磯波」「浦波」との混成で第十九駆逐隊を、朝霧&夕霧&天霧&狭霧は本型だけで第八駆逐隊(後に所属鎮守府変更に伴い第二十駆逐隊に改番)を編成。ただ狭霧が早々に沈んでいる(1941年12月24日戦没)ので代わりに吹雪型「白雲」が入っている。

「朧」「曙」「漣」「潮」は第七駆逐隊に所属。潮以外が戦没した後、暁型のが入っている。

潮は修繕待ちで戦えない状態であったが、終戦まで綾波型としてとどめていたのが潮だけである。ほかに曙が、すでに除籍済みではあったものの、終戦時マニラ湾に船体が残されていた。

ちなみに漣と狭霧は、竣工当時は暁型のと第十駆逐隊を編成していた(1939年11月まで)。


なお潮は1948年に解体を終えたが、曙自体の解体はその8年後、1956年にズレ込んだ。これは戦後独立したばかりのフィリピン共和国政府がまだ財政難で、艦艇をサルベージするだけの資金が足りず、やむなく放置していたためであるといわれる。


戦後海上自衛隊に名前が受け継がれた艦は次の通り。(2016年4月現在)


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