総統(サイボーグ009)
そうとう
『地下帝国ヨミ編』より登場。最高幹部であるスカールやバン・ボグートさえも陰から操る、秘密結社“黒い幽霊団(ブラックゴースト)”の支配者。だが自身も「組織の一部に過ぎない」と自称する。
その正体は魔神像(アレス神像)を象った巨大ロボットで、素性不明の3人の人間の脳髄がコントロールしている。
像の表面から高熱熱線を放ち、本体である脳の周囲には先端から熱線を発射する触手状の機材が装備されている他、スーパーガンさえも弾くほどの強力な電磁バリアが張られている。
尚、アニメでは作品によって描写が異なっている。
旧昭和版アニメでは人間の心の悪を実体化したという不気味な人形の姿をしており、パブリック共和国とウラー同盟という2大国の対立を煽ることで核戦争にまで発展させようとした。
平成版アニメでは原作同様の姿で、それぞれが壮年の男性・女性・子供と思わしき口調で話す。
昭和版劇場アニメ第1作では、原作に登場するサイボーグ戦士・0012の本体同様に人間の脳が搭載された巨大コンピューターの姿をしていた。
一度は倒されたが、昭和版劇場アニメ第2作にて復活。
姿は原作の魔神像の姿であり、0010ことヘレナとは脳波で繋がっている。
また、自身が用意した電気を吸うクラゲやミサイルを撃つエイを「ペット」と呼ぶ。
ジョーを助けたヘレナを裏切り者と判断、抹殺した。
最後は逃亡し、基地の地震発生装置を起動させてゼロゼロナンバーを道連れにしようとしたが失敗した。
原作での最期は009によって魔神像ごと破壊され宇宙の藻屑と化すが、総統が自身を「組織の細胞の1つである」と仄めかしていたように、死の商人としての組織では無く「決して消えることのない人間の欲望」こそが黒い幽霊団の本質であった。それを裏付けるかのように、彼らの亡き後も組織の残党が暗躍し続け、新たな争いの種を巻き起こし、さらに組織を再編成した“新・黒い幽霊団(ネオ・ブラックゴースト)”が誕生することになる(更にその背後には…)。
また、2021年に発表されたエイトマンとのクロスオーバー作品『8マンVSサイボーグ009』では、009に倒される前に自分達の記憶をオープンリール式の磁気テープ257万3500本に移植し、黒い幽霊団より『聖域』と呼ばれている場所で保存していたことが判明した。