概要
『覇者の冠』という名前の割には、頭を殆ど覆っておらず、更には被るのではなく顔の前から着けるというボクサーが試合で使用するフェイスガードのような面具である。
ロモス王国が所有しており本編の最序盤にて、主人公ダイとその育ての親ブラス、そして善良なモンスター達が住むデルムリン島に棲む伝説の珍獣『ゴールデンメタルスライム』を捕獲した悪徳勇者一行がロモス王に献上し、その褒美としてロモス王が悪徳勇者一行に授ける……が、その直後にダイがそのゴールデンメタルスライムである友達を救出するために現れ、悪徳勇者達と戦って成敗して真実(悪徳勇者達が罪もない自分達を一方的に襲撃してきた)を明らかにし、その勇気に感服したロモス王は、ダイに覇者の冠を授けた。
その後は、ダイの住居の奥にしまわれていた(授かったのはダイなのだが、その時の一件でダイを天狗にさせないためブラスが没収した)のだが、物語がかなり進み、ダイは自分に秘められた竜の騎士の力である『竜闘気』に耐えられる剣を探しており、その中で出会った魔界の名工『ロン・ベルク』から「オリハルコンを用意してもらえればお望みの剣を作ってやる」と約束されるのだが、その時に『過去に戦った強敵との勝利後にロモス王が「(魔王軍に奪われた)覇者の剣は以前にダイに授けた覇者の冠と同じオリハルコンでできている」と言っていた』という事を思い出し、急遽覇者の冠を求めて仲間のポップのルーラで急遽デルムリン島に戻る。
そしてそこでダイとブラスの住居の奥に仕舞ってあった覇者の冠を確保したダイとポップは、(ロモス王に覇者の冠を剣の素材にする許可を取ってから)ロン・ベルクの元に戻り、覇者の冠を素材として新たな姿に生まれ変わった。
余談
前述の通り、覇者の冠はダイが使う剣の素材になったのだが、「剣の体積(質量)に対して、冠の体積(質量)が小さいためそれで考えると(オリハルコンという条件を満たしていても)剣は作れないのではないか?」とファンの間でネタにされたこともある。