概要
の三つの闇の魔術。
許されざる呪文という括り自体は4巻で初登場した。
魔法族は極めて頑丈であり、また薬や魔法治療の効力も絶大であるが故にマグルであればミンチ、四肢断裂に相当するほどの高所から落下しようとも、骨が消滅しようとも、死んでさえ居なければ大抵の怪我は治すことができる。
しかしこの三禁呪においてはその頑丈さが一切意味を為さない「絶対の死」「永遠不可逆な精神崩壊」「抗い難く、また本人の尊厳をこの上なく凌辱し、悪用以外の方法がない」という他の呪文の追随を許さない凶悪極まりない効果を発揮する。
それゆえ魔法族、非魔法族の双方含めたヒトに対して使用することを厳に禁じており、効力の有無、悪戯問わず、人に目掛けて試行(唱えようと)しただけでアズカバン終身刑に相当する禁忌。
ただし、第一次魔法戦争の間は当時の魔法法執行部長バーテミウス・クラウチ・シニアにより、闇祓いによる闇の魔法使いや犯罪者に対しては使用が許されるという特例が出ていた。
また、第二次魔法戦争中のヴォルデモートが魔法省を掌握した時期には彼の法改正によって使用が合法になっていた。
主に闇の魔法使いによって使われる呪文であるが、原作では計4回ほど闇の魔法使いではない2名の人物によって行使されたことがある。
ハリーはグリンゴッツのレストレンジ家の金庫に侵入する際に二度(ゴブリンと死喰い人相手に)服従の呪文を行使しており、また死喰い人のアミカス・カローがマクゴナガル先生の顔に唾を吐いたときは怒りの余り透明マントを脱ぎ捨て磔の呪文を放っている。
その後マクゴナガル先生は服従の呪文をアミカスに掛け、彼自身を部屋に閉じ込めさせた。
『ホグワーツ・レガシー』においてはセバスチャンの一連のクエストでセバスチャンからクルーシオ→インペリオ→アバダケダブラの順に習得できるが、選択によっては習得を拒否することもできる。共通の特徴として他の通常呪文は特定のターゲットを狙わなくても発動できるのだが、許されざる呪文は明確なターゲット(敵やダミー人形)がいないと不発に終わる。これは、設定から鑑みると意志をぶつける相手がいないから不発になるということと思われ、発動に強い意志が必要な許されざる呪文にふさわしい小ネタと言える。もっとも、セバスチャンから1回学んだだけで許されざる呪文をバンバン使える本作主人公が凄まじいとも言えるのだが…
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分霊箱…更なるタブー。