あらすじ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ある日、みさえの実家から大量のみかんが一箱送られてくる。大喜びのしんのすけだが、流石に一箱全部は食べきれないのでみさえが近所にお裾分けをし始める。
このお裾分けをしんのすけは間違った意味で理解してしまい、みさえが出掛けているのを良いことにしんのすけの大嫌いな野菜を家中から全部持ち出して野菜のお裾分けを始めてしまう。
手始めにまずマサオ君の家に向かい、野菜のお裾分けをするが、マサオ君のママから家から勝手に持ち出した事を見破られてしまい結局全て返却されてしまい、更にお返しとしてマサオ君からほうれん草のお裾分けまで追加されてしまう。
困り果てたしんのすけはそこにたまたまいたボーちゃんに野菜全部とマサオ君からのほうれん草をお裾分けとして押し付けてしまう。「しんちゃんへのお裾分けなのに…」と困惑するマサオ君だが、「オラが許す!」の一言で解決。かくして全部の野菜のお裾分けに成功したしんのすけだった。
だが、今度はボーちゃんがお返しとして大量のゴボウがお裾分けとして届いてしまう。そこで、今度は風間君の家にボーちゃんのゴボウをお裾分けする。すると、今度は風間君から大量の玉葱をお返しとしてお裾分けされてしまう。
そして、次なるターゲットはネネちゃんで風間君からの玉葱をお裾分けとしてネネちゃんに押し付けてしまう。
かくして家中の野菜のお裾分けとそのお返しのお裾分けのお裾分けに大成功したしんのすけはそのまま家路に着き、眩しい太陽の中で「太陽がいっぱいだぞ」と呟きながら昼寝をする。
その頃、マサオ君とボーちゃん、風間君、ネネちゃん達がしんのすけの家に向かっていた。実はネネちゃんにお裾分けした直後に風間君から電話が入った事からしんのすけの悪事が全て発覚。かくして全員が改めてしんのすけの家にお裾分けを届けることになった。そして、肝心のしんのすけの家の野菜も結局ボーちゃんの親が返却するように命令され、しんのすけのお裾分け作成は失敗に終わった。
そして、何も知らないみさえは玄関先で彼らと合流。彼らからお裾分けの事情を知らされたみさえは眉を顰めながらしんのすけを「お土産が沢山あるの〜。ママ1人じゃ持ちきれなくて…ちょっと来てくれる?」と呼び出す。
そんな事も知らないしんのすけは何も知らずに「ほ〜い」と言いながら玄関へ向かった。
そして、眩しい太陽をバックに物語は終わる。
余談![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
この話は言うまでもなく、アラン・ドロン主演の映画『太陽がいっぱい』のストーリーをモチーフにしたパロディ作品である。
作者の臼井義人曰くこの映画の大ファンで、それと似たアニメオリジナル作品を作ろうと考えており、完成したのがこの作品である。
今回の話は原作の太陽がいっぱいとのクオリティが似ており、度重なる殺人を繰り返し、巨万の富と栄光を手に入れた主人公が終盤で悪事が露呈し、最終的にスタッフから電話だと知らされ何も知らされずにロビーで待つ警察の元へ向かうという正に今回のしんのすけと全く同じ末路を迎えるという原作そのまんまのエンディングとなっている。