※本編ネタバレが多分に含まれるので注意
概要
本拠地である「次元の塔」の崩壊、それに伴う「星の停止」の影響で凶暴化してしまった姿。
皮膚の青色がさらに深くなり、胸の宝石や体の線がオレンジ色に変わっていて、本家の色違いとは異なり禍々しさが加わったデザイン。
自我も理性も失われており、残されているのは「時間を守護する」という本能のみ。次元の塔へ近づく者や、時の流れを変えようとする存在に見境無く制裁を下す荒神と成り果ててしまっている。
星の停止が起こった未来世界では完全に闇に染まりきっているため何も話すことはできないが、主人公たちが暮らす現在世界ではまだ理性が残っておりギリギリ会話が可能。
星の停止を食い止めるべくやってきた主人公とパートナーに対し、次元の塔を破壊しに来たと思い込んで襲いかかる。死闘を制した主人公達によって時の歯車が納められたことで正気を取り戻し、すんでのところで塔の崩壊を抑えて星の停止を防いだ。
その後、歴史を変えたことで消滅した主人公とそれを悲しむパートナーに同情し、自分より上の存在の力によって主人公を復活させる。
戦闘では高威力かつ部屋全体攻撃のときのほうこうが凶悪で、無対策では瞬殺もあり得る。
しかも本編クリア前の敵で唯一『かしこさ』を持っており、ただでさえ高い火力が『こうげきてき』『ねらいうち』でさらに強化、『かいふくたいしつ』で「くうふくのタネ」(敵に投げるとあらゆるダメージが1になる)が無効なうえ他の状態異常も早く治り、こちらの攻撃は『いあつかん』『すばやくかいひ』で失敗しやすい、と厄介な性質も併せ持つ。
「すいみんのタネ」「じゃあくなタネ」といったデバフアイテムや、バフ用の「もうげきのタネ」を用意しておくのがベスト。自前の遠距離技が無いならわざマシンでの補完も視野に入る。
『空の探検隊』で主人公にリオルを選んでいる場合は、「しばられのタネ」で動きを止めてきあいパンチまたはあなをほるでほぼ瞬殺できる。
空の探検隊ではスペシャルエピソード「あんこくのみらいで」でもラスボスを務める。歴史が変わってしまった事で更に凶暴化、大氷山にある時の回廊を破壊し、未来世界以外の時間軸を消去しようとする。
その強さは相変わらずだが、こちらでは自我を完全に失なっているためか全ての『かしこさ』が無いので本編よりは弱体化している。また味方の特性のおかげで「ときのほうこう」は2回しか飛んでこない。スペシャルエピソードの性質上プレイヤー側のステータス強化が難しく、それを加味したバランス調整ともいえる。
ジュプトル達による必死の時間稼ぎにより、時間軸を消す前に自分が消滅してしまった。その後、「自分より上の存在」とされる何者かの手によって未来世界が復活したことに伴い復活。
上記に書かれているように非常に凶暴な性格をしているが、正気を取り戻した本来のディアルガは慈悲深く寛大な性格をしている。
エンディング後に再び次元の塔を訪れると本来のディアルガと戦うことができ、倒すと必ず仲間にすることができる。ステータスは変わらないが、技のラインナップが少し増えている。
ゲーム中では「やみのディアルガ」と表記されているが、
pixiv含むゲーム以外の媒体では「闇のディアルガ」と表記されることが多い。
テーマ曲
タイトルは「けっせん!ディアルガ!」。
作曲者はノイジークローク所属のいとうけいすけ、川越康弘、村上徳子。作中で度々使用される「ときのはぐるま」がアレンジされて組み込まれている。
ラスボス戦の果てに消滅する主人公の悲壮な覚悟が込められた哀愁を感じさせられるBGMであり、シナリオとのシンクロ率からプレイヤーからの人気は高い。
ファン投票企画『みんなで決めるゲーム音楽ベスト100』においては毎度上位をキープしており、第3回で32位に落ち込んだ時以外は必ず10位代や一桁代に入っているというポケモン楽曲としても凄まじいまでの人気を誇る(該当項目)。
余談
英語版における名称は"Primal Dialga"となっている。
これは同じく英語版におけるゲンシカイキの名称「Primal Reversion」と被り、ゲンシカイキの命名法則に基づいて英語版の名称を和訳すると「ゲンシディアルガ」になると一時期話題になった。
しかし同じprimalという単語でも、あちらは全盛期の力を取り戻した「能力的に原始の状態」であることを指すのに対し、こちらはステータスや未来世界での言動から推察するに理性を失くした「生物的に原始の状態」であることを指すと考えられるので、関連性は無いと思われる。