概要
ポケモン不思議のダンジョンに登場するセレビィ。
本稿ではストーリーに直接関わる色違いの個体と、他の通常個体もまとめて解説する。
ピンクのセレビィ
『時・闇の探検隊』『空の探検隊』に登場する、メインストーリーに関わる色違いのセレビィ。
ジュプトルの仲間で、「ときわたり」という時間を越える能力を持つ。
性格
セレビィは性別不明だが、口調やジュプトルに対しての態度などからして、♀。
ジュプトルに対しては「ジュプトルさん」と呼び敬語で話すが、彼以外の者に対しては敬語は使わない。
お茶目な性格で自分の事を「カワイイ」と自画自賛することもあり、気が強くジュプトルもたじたじな発言をすることも。実はジュプトルの前では言わないがひそかに彼に対して好意を抱いており、できるだけ長く一緒にいたいなどと主人公に少し漏らすなど、見事なツンデレっぷりを見せる事から通称『デレビィ』と言われている。
活躍
Chapter-15にて、ヨノワールによって未来に連れてこられた(または連れ帰らされた)ジュプトル・主人公・パートナーが、「星の停止」を食い止める為に過去へ戻る為、「くろのもり・おくち」にて登場し、「ときのかいろう」へと案内する。
ジュプトルと人間の主人公を過去に送った張本人で、セレビィも時が止まった闇の世界を嫌っている為、過去を変えようとする2人に協力していた。過去を変えるという事は「未来の者達は消える」という事であるが、ジュプトルもセレビィも自身が消えることを承知の上であった。
「ときのかいろう」を目前にして、闇のディアルガ・ヨノワール・ヤミラミに居場所を知られて窮地に陥る。
セレビィは「ときわたり」で時間移動が出来るポケモンであるが、ディアルガは「時間を作り出した神」である為に「ときわたり」を発動してもすぐに破られてしまうのだが、入り口ギリギリまで「ときわたり」でジュプトル達を運び、自らを囮にしてジュプトル達を過去へと送り出した。
『空の探検隊』のスペシャルエピソード「あんこくのみらいで」では、ヤミラミたちに攫われてジュプトルをおびき寄せる餌とされてしまうが、その後はジュプトルと和解したヨノワールとともに闇のディアルガへ立ち向かい、時の回廊の破壊を阻止するとともに歴史改変までの時間を稼ぐことに成功する。
その後は消滅がはじまり念願の「朝日」を見ながら(セレビィはジュプトルらと異なり直接過去に向かわなかったためこの際に初めて朝日を実際に目にした)ジュプトルに寄り添いつつ消えるかと思われたが、未来世界が復活した(ディアルガの台詞からしておそらく…)ことによって未来のポケモン達と共に消えずにすんだ。
ポケモン超不思議のダンジョン
通常のセレビィがメインストーリーに関わってくる同作において、ジュプトルと共にゲスト出演。
水源の空洞でセレビィが倒れたという話を聞きつけたジュプトルから救助の手伝いを依頼されるのだが、当のセレビィはジュプトルに颯爽と迎えに来て欲しいがためにワザとダンジョン内で倒れたふりをしていたという。
救助隊DX
鬼畜ダンジョン「清らかな森」のセレビィを仲間にすることで何と件のセレビィと思わしき色違いのセレビィまで仲間にするチャンスが発生する。しかも戦闘せず遭遇するだけで加入可能。
色違いのポケモンと戦闘することなく加入できるのは本ゲームにおいてセレビィのみである。
裏話
任天堂ゲーム専門誌「ニンドリ」2009年5月号に掲載されている空の探検隊のインタビュー記事(P74~P75)において、(株)チュンソフト (現スパイク・チュンソフト) シナリオ担当の冨江 慎一郎氏と(株)ポケモンの開発プロデューサー、川村 久仁美氏がセレビィについての裏話を明かしている。それによると色違いにしたのは川村氏のアイデアであり、
- 「普通のセレビィだと色が緑なので、ジュプトルといっしょだと緑&緑になっちゃう」
- 「ときわたり+αの、時空を超えさせる役割をさせるうえで、特別な感じを出したかった」
- 「普通のセレビィではない、色が違う、光ってる、そして女の子っぽいイメージで、ピンクのセレビィにしました」
- 「『時を超えた遭遇』のセレビィがヤンチャな男の子っぽい感じなので、それと分けたかった」
といった経緯となっている。一方、その印象的なツンデレキャラについては冨江氏曰く
- 「ジュプトルとセレビィのああいう絡みは、シナリオを書いているうちに自然と出てきた」
- 「書いたものをスタッフが読んで『(セレビィは)ツンデレだよね』と言われて、へぇーと思ったくらい」
- 「むしろ、あそこはちょっと表現を抑えました」「(最初はもっとすごかったのかという問いに対して)すごいというほどではないですが、もう少しストレートな形でした」
との事で、意外にも意識せずに書かれたキャラである事が明らかとなっている。表現を抑えた理由については、恋愛感情みたいなのを描いてしまうとさらに後付けで色んなものを設定しないといけなくなるため、ユーザーの脳内で完結できる程度の表現にした、との事。
通常セレビィ
赤・青の救助隊・救助隊DX
最終鬼畜ダンジョンと名高い「きよらかなもり」の最奥にひっそりと住んでいる。ちなみに最奥に辿り着いても戦闘にはならず、話しかけるだけで仲間になる。
時・闇の探検隊
通常のセレビィは『時の探検隊』限定ポケモンで、Wi-fiを通じて受け取れた特殊な依頼をこなさないと『闇の探検隊』では入手不可能となっている(探検隊を送ることも不可能)。逆に『闇の探検隊』の限定ポケモンはミュウツーとなっている。『空の探検隊』ではどちらも入手可能。
ポケモン超不思議のダンジョン
「神秘の森」に住んでおり、調査団の協力者としてシナリオに関わることになる。
余談
本家シリーズの色違いセレビィ
この色違いのセレビィ、ゲーム本編では幻のポケモンということもあり2018年『クリスタルバージョン』のバーチャルコンソールが発売+セレビィ出現イベントが殿堂入りするだけで発生するようになるまで、正規入手可能まで11年掛かった。