概要
CV:片寄涼太(GENERATIONS)/山崎智史:少年期
『きみと、波にのれたら』の主人公。
事実上の主人公はヒロインである向水ひな子であるが、スタッフロールは一番上。
ちなみに名前のイントネーションは「み↑な→と→」。イタコと同じ位置。
千葉県沿岸の消防署に勤務する若き消防士。職場では若きホープとして高い信頼を得ている優等生。
職場の屋上から後輩兼舎弟の河村山葵と共に双眼鏡で海を眺めるのが好きで、ひな子のサーフィン姿を出歯かm…鑑賞しつつ彼女をヒーローと称して尊敬していた。
そんなある日、炎上したマンションの屋上でひな子と出会い、サーフィンを教わることになる。
好きな動物はウミガメで、幼い頃に卵から孵ったウミガメが懸命に海を目指す姿に感銘を受け、何事にも真面目に取り組むようになった。
少しでも気になったことには努力を惜しまない性格で、キャンプ好きが高じて料理やコーヒーの焙煎にも詳しい。
妹の雛罌粟洋子とは互いに揶揄い合う中で、態度のデカい彼女が唯一心を開いた存在でもある。
ひな子との交流が進むにつれて彼女に恋心を抱くようになり、相思相愛のカップルとなる。
メイン画像の古臭いハンドサインは「いつでも呼んで」の意。
「波にのれるまで、何度でもオレが助けるよ。10年、20年…ひな子がおばあちゃんになっても」
関連項目
以下、重大なネタバレにつき注意
時として運命は 試すような道を指して
僕らは立ち尽くすだけ
でも その痛み乗り越えたなら
ひな子から「雪雲の晴れた次の日の海は、素晴らしい波がくる」と聞いていた港は、一人でサーフィンに向かう。しかし、水上バイクから落ちた青年を救助しようとして、港は命を落とした。
失意にくれるひな子だったが、肉体を失った港もまたひな子を強く思っていた。その未練は彼の魂を現世につなぎとめており、ひな子が思い出の歌『Brand new story』を口ずさむ度、港の姿を水中に顕現させることとなった。
港(水霊)の特性
- ひな子が『Brand new story』を1フレーズでも口ずさめば、ひな子に最も近い水の中に具現化する。勿論呼びたくない時であっても問答無用で。
- 肉体を持たないため大きさは自在。コップの中に入ることもできれば、浴槽や川などで出現した場合には生前と同じ大きさになる。
- 顕現した港にとって周囲の水は肉体の依代に等しいため、ある程度は自在に操ることができる。従って、「ひな子の単なる妄想」というわけではなく、召喚している間だけは現世に港が留まっているということになる。
- ただし、水が周囲の水源から切り離された状態にある場合(器に収まるなど)、その水が沸騰・蒸発した場合には港にダメージが戻ってくる(ひな子の推察)。
- ひな子以外には港の声や姿は認識できない。港が水を操作しても、勝手に水が吹き上がっているようにしか見えない。
- あと、港が具現化している水は物質的にただの水なので、中でひな子が呼吸できるとかそういう設定はない。
この事を知ってからはひな子は有頂天になり、所かまわず港を召喚しては生前と変わらぬ恋路を辿っていた。勿論周囲はそんなことを知る由もないので、港を失ったひな子がおかしくなったと誤解することとなる。
だが、港も自分がひな子以外には見えないことを悟り、彼女を置いてこの世を去ったことに悔悟の情を抱くようになる。やがて港が現世に留まれる時間も徐々に短くなっていく中、ひな子は港にまつわる過去をしり、ある決断を迫られることになる。