高見山大五郎
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たかみやまだいごろう
アメリカ・ハワイ州出身の元大相撲力士。第12代東関親方。
1944年6月16日生まれ、アメリカ合衆国・ハワイのマウイ島出身。
出生時の名前はジェシー・ジェームス・ワイラニ・クハウルア、愛称はジェシー。日本に帰化した後は渡辺大五郎と名乗っている。
現役時代
1964年に高砂部屋に入門し3月場所にて初土俵を踏んだ。外国出身かつ外国籍を持ついわゆる外国人力士の草分け的存在でちゃんこ鍋になかなか馴染めなかったりと苦労も多かったが、1967年に外国人力士初の関取となり翌年には幕内力士となった。
1972年7月場所にて13勝2敗で幕内初優勝を飾り外国出身の力士としては初めての優勝力士となった。
以後は三役・幕内上位の常連として長く現役を続け高い人気を博したが40歳を目前に1984年5月場所にて引退となった。
最高位は関脇。幕内在位97場所は魁皇・旭天鵬に抜かれるまでは最長の記録で、挙げた金星も安芸乃島に抜かれるまでは最多の12個となっている。また幕内連続出場1231回は現在も抜かれていない歴代1位の記録となっている。
- 元々「高見山」の四股名は明治初期に高砂部屋を開いた初代高砂親方(高砂浦五郎)が現役時代に一時期名乗っていた物で、歴代で計5人が高見山を名乗りジェシーは5代目。「高見山大五郎」ならジェシーは3代目となる。
- 当初馴染めなかったちゃんこ鍋等の日本の食事に対してはケチャップをかけて対処した。
- 当時の角界では勝負勘を養うという名目もあって花札等を用いたギャンブルが流行っていたが、高見山は現役時代から現在までギャンブル嫌いを公言している。
- 高い人気から数多くのCMに出演して「CM横綱」と呼ばれた。
- 江戸時代にも同名の力士が存在しており、顔も似ているらしい。。
高砂部屋
- 高砂親方(第4代):元横綱前田山。入門時の師匠にあたる。
- 高砂親方(第5代):元横綱朝潮(第3代)。高砂部屋出身の力士としては兄弟子にあたるが入門時には既に引退しており1971年に第4代が亡くなった際に第5代高砂親方として現役引退まで師匠となる。
- 富士錦:兄弟子。最高位は小結。第5代高砂親方が1988年に死去した際に第6代高砂親方となる。2003年死去。
- 前の山:兄弟子。元大関。元々は脱走の常習犯であったが高見山の入門で奮起して稽古に励み大関となった。
- 朝潮(第4代):弟弟子。元大関。2003年に第6代高砂親方の死去により第7代高砂親方となる。
- 水戸泉:弟弟子。最高位は関脇。1977年に自身のサイン会の時に出会いそれが入門のきっかけとなった。
- 小錦八十吉(第6代):弟弟子。元大関。同じハワイ出身で現役晩年の高見山にスカウトされ、高見山は兄弟子として稽古をつけたり相談相手になっていた。
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