「ゼルドリスよ・・・まだあんな吸血鬼の娘に心縛られておるのか?メリオダスといいお前といい・・・ほとほと呆れ果てるわ!!」
CV:加瀬康之
概要
メリオダスが十個ある戒禁全てを取り込んだ姿で、人格は魔神王。この魔神王は、煉獄にいる魔神王とは正確には異なり、魔神王のもう半分の力。
魔力
「魔神王(ゴッド)/支配者(ザ・ルーラー)」
能力は魔力の反転。攻撃を治癒に、弱体化を強化に変換することができる。
「獄炎(ヘルブレイズ)」
技名こそ出てきていないが、要所要所で使っている魔神族特有の闇の魔力。
「嘆息の賢人(たんそくのけんじん)」
身体の両側にある武器のようなものを空中に上げ、組み立てておっさんの顔を生成。リュドシエルをもってしても5秒と持たない高火力かつ大規模な炎を口から吐き出す。
「刹那の隠者(せつなのいんじゃ)」
嘆息の賢人の異形態で、脚の生えた化け物を生成。ゴーレムのようなもので、戦闘に特化しておりゼルドリスを苦戦させた。描写から意志がある模様。
「毒気の嵐(仮)」
毒気を帯びた凄まじい高密度のエネルギーの嵐を起こす。キング曰わく、どんな生物も耐えられない。が、バン曰わく煉獄に比べれば可愛いものらしい。
劇中の動向(ネタバレ注意!)
七つの大罪299話においてメリオダスが新たな魔神王として就任した姿・・・正確にはメリオダスとゼルドリスの実父である魔神王がメリオダスの肉体を乗っ取った姿。
人格はエスカノールと交戦した際のメリオダスのものと思われていたが、メリオダスだとするとおかしい要素があり(例:ホーク曰く、「メリオダスは一度も自分をそう呼んだことはない」という珍獣呼びをする)看破される形でその正体が発覚した。
姿はメリオダスが20代ほどになった、もしくはマエルが若干若くなったといった感じのイケメンだが、その性格は極めて非情にして独善的で、加えて差別的な思想の持ち主である。
親子の情なども一切存在せず、自分以外の存在を徹底して見下しているばかりか、魔神族以外の種族を露骨に蔑視している。それ故に異種族の恋人がいる息子に対して平然と暴言を吐き捨て、その差別的な価値観から、異種族を愛する息子の事を「病気」とまで言い捨てている。そもそも肉体を失い煉獄に封じられて以降は、息子達の事は自身の依り代とする為のその肉体にしか価値を見出していない。メリオダスを執拗に新たな魔神王にしようとしていたのはこの為であり、即ち新たな魔神王になるという事は魔神王の新たな肉体にされるという事に他ならず、最初から自分の地位を自分以外の他人に譲り渡す気などさらさら無かった。
そのあまりの外道さからホークに「父親なら息子になにかしてやれ」と怒られた際にも、エリザベスの呪いを解いて、メリオダスの旅の目的を達成させた上で、虐殺して絶望の底に叩き落とすという、とてもおぞましい提案をした程である。
しかし一方で、自身の想定を超えた事態に対しては弱く、その傲慢さもあって想定外の力を見せた相手に対してはそれを受け入れようとせずにそれまでの余裕を失って激昂したり、追い詰められると口先だけの小賢しい嘘や甘言で相手を惑わせてその場を凌ごうとするなど、その本質的な狭量さや小物っぷりも随所で垣間見える。
エリザベスを狙ったところから一行と交戦し、マエルやリュドシエルですら防戦一方になる程の力を持って一歩も動かず襲い掛かる。
ホークを黒焦げにして始末しようとしたところで遅れて参戦したバンが魔神王メリオダスの前に立ち塞がる。
不死を捨てたものの煉獄で鍛え続けたバンは、魔神王メリオダスを相手にしても引けを取らない一騎打ちを繰り広げるが、魔神王メリオダスは自身の異変に気が付く。
「それが、お前の罪だぜ!」
精神世界においてメリオダスが魔神王へ攻撃を開始したのである。
本格化した精神世界での戦い
しかし、その精神世界において魔神王はメリオダスに「エリザベスならとっくに殺した」と嘘をつきメリオダスを絶望の底に叩き落とす。気力が全ての精神世界において絶望は最悪死を意味するため、メリオダスは一気にパワーダウンを起こし魔神王への攻撃の手が止まる。それに伴って魔神王メリオダス相手に優勢だったバンも唐突な魔神王メリオダスのパワーアップにより一転して防戦一方となるなど戦況は大いに悪化する。
この絶望的状況下でゴウセルはメリオダスのところまで他の七つの大罪メンバーとエリザベスを送り届け、魔神王のウソを看破してメリオダスを救った。
その一方で
魔神王はメリオダスに対し「現世に戻っても1日ももたず消滅する」という不吉な発言をしており、メリオダス自身もそれについて心当たりがあるような様子だった。
これが何を意味するのか…