「お前らボク様のペットを拝見したいか〜? ケケ ボク様の優秀なペットをさぁ〜!」
概要
童実野高校に通う生徒の一人。かなりの肥満体系と中心にパーツが集中した顔が特徴的で、遊戯王読者の間でもその印象に残る外見及び初期遊戯王の中でも異彩を放つエピソードにより
度々ネタにされており、多数のコラが作られていたりする脇役キャラクター。
一人称は「ボク様」。アニメ版では「ボクちゃま」とも聞き取れる独特の呼び方をする。
学校で流行していた育成型携帯ゲーム機の「デジタル・ペット君」に詳しいオタク。
傲慢な性格で遊戯達には終始横柄な態度を取っていたが、デジタルペットには夜中に叩き起こされてもこまめにエサを与え、消滅してしまった際には「いなくなって悲しい」と言うなど愛着を持って世話をしていた様子。
自分のペットが「数万分の一の確率でしか出現しない」という隠しキャラに成長したことを周囲に自慢していたが、そのペットに洗脳され、他生徒のデジタルペットを奪っては餌にするという行為に及ぶようになってしまった。
このペットには原作では特に名前が無かったが、アニメでは「デビルマスター」という名前が付けられている。
遊戯の飼育していた「U2」(ユーツー)をも餌にしようとしたが、城之内のペットとデータ交換していたU2は食べられる寸前に闇遊戯を思わせる姿に進化。
鯨田のペットを返り討ちにし消滅させ、鯨田本人は無事正気に戻った。
なお、本エピソードに闇遊戯は登場しておらず、何故普通のデジタルペットでしかないはずの鯨田のペットが彼を洗脳できたのかについての説明は特にない。
一応、鯨田曰くこの隠しキャラは「偶発的なバグかはたまたウイルスか」と語られていたらしく、何らかのゲームの仕様外の存在ではあった様子。
このエピソードに登場する「デジタル・ペット君」の元ネタは、連載当時流行していたたまごっち及びデジタルモンスターと思われる。
東映アニメ版
元々は気弱な性格だったがある時から急に態度が大きくなり、金遣いも荒くなったと悪評の的となっていた。
非常に凶悪かつ凶暴な性格として描かれ、隠れキャラが出現する限定版のデジタル・ペット君「ゴールド・ペット」を入手するためにおもちゃ屋のショーウィンドウを素手で破壊、怒る店主に代金(の倍額)と修理代として札束を投げ渡すなど異常性が強調されていた。
デジタル・ペット君での育成も“飼育係”として金で雇った別人に丸投げしており、原作のようなペットへの愛着も描かれない。
原作とは該当エピソード自体が大きく改変されており、鯨田の横暴を見咎めた本田がデジタルペット対決を挑み、デビルマスターは本田がミホにコンテスト優勝賞品のオーストラリア旅行をプレゼントするために三日三晩徹夜して育て上げた入魂のペット「デジタルスイーパー1号」にアッサリと倒されている。
しかし東映版の場合、話はここで終わらず真の黒幕である灰山(CV:阪口大助)が姿を現す。
学校では鯨田に恐喝される気弱な生徒を装っていた灰山だったが、その裏の顔は気弱な生徒達を金の力で増長させ、人格を歪めてより強く凶暴な「ペット」として育成するのを楽しむという異常な趣味の持ち主。
序盤に『鯨田が灰山をトイレに呼び出し、そこで灰山が鯨田に万札を渡す』シーンがあり、遊戯はこの現場を見て灰山が鯨田にカツアゲされていると思い込んでいたが実際には灰山が鯨田に金=餌を与えていたというのが真相であった。
原作では悪党だった鯨田だが、この東映版では灰山に操られていた被害者の1人としても描かれ、(恐らく灰山に命じられて)ミホを拉致したが、駆けつけた本田が目にしたのは捕らえられたミホとムチでズタズタにされて横たわる鯨田の姿だった。
自身のペットを負かした本田を次なるペットにしようとし、ミホを“餌”として提示した灰山だが当然の事ながら本田は断固拒否。
逆らわれたことに苛立ちムチを振るい、本田も三日三晩の徹夜が祟りあっさりとKOされてしまう。
それに代わり闇遊戯と灰山がデジタルペット対決を行う事になり、具現化したU2が灰山の鯨のような見た目のペットを撃破。
なおもペットをムチ打って戦わせようとする灰山だったが、歯向かってきた自身のペットに食われるという幻覚を見せられ成敗された。
なお、灰山がコレクションしていたペットの写真を貼ったアルバムの中に豹変する前の鯨田の姿も写っているが、他の生徒にゴミを投げられたりしており、体は大きいが気の弱い性格でいじめられていたようである。
CV担当が重鎮の1人である飯塚氏ということもあり、どう聞いても学生の声ではない。