「ハノイの塔を止めたければその方法はただ一つ 私を倒すことだ!」
概要
『LINK VRAINS』内にて暗躍するハッカー集団ハノイの騎士のリーダー、リボルバーの正体。
「リボルバー」はアカウント名であり、現実世界の彼と思われる人物はハノイの騎士幹部達の回想等で数回登場してはいたが、長らく素性が不明だった。
しかし42話、リボルバーと鴻上博士との会話で本名が明かされ、同時に彼の素顔も公開された。
人物
左右に跳ねた銀髪に青のメッシュ、空色の眼が特徴。
右手に三角状の謎の赤いマーカーがある。白のジャケットの中にピンクのインナーを着用している。一人称はアバターと同じく「私」だが、声色は若干高め。
藤木遊作や財前葵などアバターに素顔の面影が残る人物が多い中、アバターであるリボルバーの外見とは大きく異なっている。68話からはアバターを新調しており、こちらは素顔に寄せている。スペクターら幹部からは「了見様」と呼ばれている。
性格はリボルバーの時と比べると落ち着いており、感情表現は控えめ。43話での穏やかな口調に、アバター時とのテンションの差に驚いた視聴者も少なくない。
父親との間に強い絆を感じている。これは鴻上博士が実験に期待できるできないではなく息子を巻き込ませまいとして被験者に選ばなかったためである。
ロスト事件と了見・劇中の活躍
10年前、実父である鴻上博士が引き起こしたロスト事件。
当時8歳であった了見は、父の研究の内容を幼さゆえに理解できずにいた。恐ろしいことが起きているのかもしれないと不安に思いつつ、それでも「父はきっと有意義な研究をしている」と信じ込もうとしていた。
だが、研究の最中聞こえてきたのは6人の子ども達の悲鳴。自身と年も変わらない子ども達が実験台として利用されている、明らかに異様な現状だった。
捕らわれていた子どもを外から励まし続けていた了見だったが、罪悪感に押しつぶされ、事件開始から半年後に警察に匿名で通報。これにより子どもたちは解放され、ロスト事件が発覚した。
しかし鴻上博士は事件を隠蔽しようとしたSOLテクノロジー社に電脳ウイルスを仕込まれ、事件から3年後変わり果てた姿で戻って来た。警察に通報したことを後悔し更なる罪悪感に囚われ、自身も父親の言動に傾倒し彼の意志を引き継ぎイグニスを抹殺すべくハノイの騎士を結成。果てには『LINK VRAINS』の崩壊を企てることとなる。
なお、遊作が思い出した記憶によれば、ロスト事件が起こる前に道端で彼と出会い家に誘ったことが示唆されている。研究に参加させるために誘ったのか、偶然誘ったら結果父親が研究のモルモットにしたのかは不明だが、了見が罪悪感に押し潰されるのも当然といえるだろう。
2期では重要犯罪者となったバイラを脱獄させ、ハノイの騎士再結成する。
ウィンディとライトニングの前に現れ、ウィンディとデュエル後ウィンディにウイルス攻撃を仕掛ける。そしてウィンディを助けようと声が出たAiに対し敵意を示し、それを見たライトニングに「言動が悪意に満ち扇動的すぎる」と判断される。
その後は遊作に防御ソフトや情報を提供するなど協力的な姿勢を取っている。勿論、「敵の敵は味方」という名目で動いているため、「戦いが終わったら決着をつける」と遊作に宣言している。
プレイメーカー達との会合の際に、ソウルバーナーに両親の仇を討つためとデュエルを挑まれ受けたものの、リボルバーは後攻のターンをドローした後何もせずにターンを終了する行動を起こす。この行動にさらに激昂したソウルバーナーだったが、無抵抗のリボルバーをそのまま倒す事はできず、そのままデュエルを中断する。
リボルバーは「気が済んだか?」と声をかけ、当然ソウルバーナーの怒りは収まるはずもなく叫ぶが、頃合いとみたのか、ソウルバーナーに自らの正体を明かす(その後の了見の事情については、プレイメーカーによって説明されている)。そして、ソウルバーナーに対して「あくまでも共闘する目的は打倒ライトニングであり、戦いが終われば決着をつける」という姿勢をハッキリ示した上で、「それまでその怒りを胸にしまっておいて欲しい」と告げている。
余談
- 『鴻上了見』という名前は42話が放送される数日前になんとTV_Tokyoの番組紹介の第43話のキャスティングにてネタバレされていた。彼のエースモンスターのヴァレルロード・ドラゴンといい、彼らは公式ネタバレに遭う運命なのだろうか…。
- 偶然か否か前作のライバルキャラと髪型や足元が類似している。
- 遊戯王シリーズでは度々各作品での「YU-JYOネタ」が考察されるが、一応彼の苗字が「鴻“上”」なので、彼と“遊”作で「YU-JYO」が成立しないこともない。
- リボルバー(アバター)とのギャップや整った外見も合わさり、視聴者から「顔が良い」「イケメン」などといわれている。
- 正体が発覚してからは現実世界で遊作に情報を提供したり、ブラッドシェパードを視察しに来ているため、一部の視聴者からはオフ会大好きだと思われている。(尤も、ライトニングの情報網を掻い潜るためとはいえ仕方の無い事なのだが。)
- 1期時点でカフェナギの常連であり、73話でAiに「ここのホットドッグの味が気に入ったのか?」と問われても否定はしていない。なお、遊戯王OCG公式Twitterで彼を表す絵文字はホットドッグである。
- 了見という単語は「考えをめぐらすこと」「我慢すること」の他に「心」という意味を持つ。111話においても「思考を巡らすこと…それが意思を持つ生命の最大の存在意義だ。それを楽しんでみろ」とパンドールに語りかけていた。
- 「底知れぬ絶望の淵へ沈め!」等、アバター時のインパクトの強い振る舞いと比較して現実世界では落ち着いている…かと思われたが、73話で脈絡なく保護プログラムを投げる、83話で自分の顔がプリントされた位置情報データを残す、117話で声掛けもなく唐突にカードを遊作へ投げ渡して見送る等、現実世界でも度々奇行をする。
- 名字に含まれる「鴻」は大きな水鳥を表す字であり、神の知識や高次元到達を表す水鳥 ハンサ を表しているのではないかという説がある。
関連イラスト
関連リンク
リボルバー(遊戯王VRAINS) ハノイの騎士 鴻上聖 藤木遊作
不動遊星(年齢や髪型、父親が研究者など共通点が多い)
軍服の姫君:本編初登場当時は本名不明だったが、後に本名が判明してキャストクレジットでそちらが明記されたつながり(彼に関しては、リボルバーはプレイヤーアカウントなので併記されているが……)。