概要
学年 | 高校1年生→NRC1年A組 |
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誕生日 | 不明 |
年齢 | 推定15、6歳 |
身長 | 不明 |
利き手 | 不明 |
出身 | 不明 |
部活 | 帰宅部 |
得意科目 | 不明 |
趣味 | 不明 |
嫌いなこと | 喧嘩 |
好きな食べ物 | 米(何にでも調和するから) |
嫌いな食べ物 | 不明 |
特技 | 不明 |
半年前に高校に入学したばかりの少年。一人称は「僕」。一人っ子で、共働きの両親と暮らしている。
いつも通りの道を使い学校から家に帰っていた最中、その道では滅多にならない赤信号に引っ掛かり足止めされていた所を、突如として現れた黒い馬車によってナイトレイブンカレッジへ連れ去られてしまう。
人物
性格
とにかく気弱かつ引っ込み思案なコミュ障だが、特筆すべきは過去に何かトラウマでもあるのか、喧嘩を始めとする他人との諍いを病的なまでにひたすら嫌っている面である。
その嫌悪ぶりたるや、高校に入る以前から「喧嘩してしまうかもしれないから」という理由で他人との交流を断ち、ずっと1人を貫いてきた程。
当初はそんな態度をグリムやエースからイラつかれていたが、自らが動いて協力する姿勢を見せた事から、2人とデュースとの関係を深めていく。
後にグリムは「家族以外では初めて気兼ねなく話せる相手」、エースとデュースは「友達と呼んで良いかわからないが、初めてこんなに誰かのためになりたいと思った相手」となる。
『真紅の暴君』編の終盤では、オーバーブロット事件が収束した後にエースから「喧嘩したくなさすぎて、逆に我が強すぎ」だと評されており、優也自身も「友達を作るより、自分の主義を曲げる方が嫌だったのかもしれない」と自己分析している。彼もまたナイトレイブンカレッジの生徒という事かもしれない。
恐らくだが前述の通りの病的なまでの喧嘩嫌いが、逆にトラブルを収束するためのモチベーションとなり、以降は彼を奮い立たせる要因となるのだと思われる。
容姿
挿絵には登場しないため、原作ゲームと同様に明確なビジュアルは無いが、文中では以下の様に記載されている。
- 黒い短髪の少年
- 眉、鼻、口、耳はどれもどこかで見たことがあるようで、特に印象に残らない
- 強いて特徴をあげるなら、人より少し丸い目
- よく言えば親しみがあり、悪く言えば凡庸などこにでもいる男
- リドルを見て、自分より背が低いと思った
謎
オンボロ寮で過ごす初めての夜に優也は元の世界の夢を見るのだが、その内容は高校のクラスメイト達が優也の存在に誰1人として気付かないばかりか、予鈴が鳴っても空席となっている優也の席に誰も疑問を抱かず、そしてそんな光景を優也本人は心底安心しながら見ているという奇妙なものであった。
これは一見すると、上述の「誰とも関わりたくない」という優也の望みが具現化したものであると思えるが、それにしても夢の中の優也がまるで幽霊の様に扱われているのはどこか不気味である。
現時点ではまだ情報が足りないため何とも言えないが、この夢が何か深い意味を示唆している可能性は考えられる。
備考
- 性格について
原作ゲームの監督生をベースにしてはいるが、その監督生を上回るあまりの気弱さに驚いたファンも存在すると思われる。
その性格故に、原作ゲームでお馴染みの「グサッと鋭い一言(byグリム)」もソフトな内容のものになっているか、エースやデュースの台詞に置き換えられている。
監督生以上に肝の据わったコミカライズ版の主人公である円満雄剣や比良坂悠河とは、正に真逆の性格と言えよう(ちなみに帰宅途中にNRCへ連れ去られたのは雄剣達と同様だが、こちらは財布・スマホ・学校の鞄などの所持品が原作同様全て無くなっており、更に雄剣達が元の世界の衣服(制服とジャージ)のまま学園へ来たのに対し、優也は原作ゲーム通りに式典服を着用しているなど、雄剣達よりも原作の流れを踏襲している)。
- 心境及び取り巻く環境
1巻目である『真紅の暴君』編では、入学式後のオンボロ寮にて「元の世界に戻れず、もう両親とも会えないかもしれない」と心細さで泣きそうになったり、クロウリーから正式に生徒と認められて以降は魔法の知識がゼロであるが故の授業への悪戦苦闘ぶりや、魔法が使えないにも拘わらず特例で入学を認められた事が気に食わない他の生徒達からの陰口や、それに対する恐怖と怯えなど、原作ゲームでは見られなかったリアルな部分が描かれている(陰口に関しては、プライドが高く我が強く協調性に欠ける問題児ばかりの空間に主人公の様な異例中の異例が入ってくれば、至極当然の展開とも言えるが)。
もちろん劇中では辛く当たられるだけではなく、デュースが何かと気にかけてくれたり、エースが陰口を言う者を非難してくれたりしている。
また教師陣は飽くまで優也を1人の生徒として扱っており、担任のクルーウェルは優也とグリムが編入した朝に「学園長が認めた以上、全員等しくうちの生徒」と紹介し、バルガスは飛行術の時間にやる筋トレの特別メニューを準備し、トレインは魔法史の基本が書かれた本を渡した。敵は多いものの、味方に立ってくれる人物がいる事も原作ゲーム以上に描写されていると言える。
ちなみに前述の他の生徒からの陰口などに関しては、創作監督生を中心とした二次創作ではそういった要素が含まれている事が多いが、公式で描かれたのはこれが初である。