解説
漫画『2.5次元の誘惑』は、オタクである主人公やヒロインが活躍する作品であり、作中には彼らが愛好する、架空の作品が数多く登場する。
本記事では、それら劇中作と、そこに登場するキャラクターを記載する。
アシュフォード戦記
今作において根幹をなす作品。略称は「アッシュ戦記」。作者は高松良。
勇者アシュフォード(アッシュ)がリリエルと共に、世界支配を企てる魔王軍と戦う王道漫画。
劇中の『週刊少年ジャンプ』で連載していた作品で、OVAや劇場版アニメにもなっている人気作で少なくとも20巻以上は出ているが、奥村が幼少期の頃に完結している。そのため、後述の通りスピンオフ作品が連載中ではあるが、マギノからは「古っ!」と言われ、リリサたち以外にコスプレをしているレイヤーもほぼ不在というレベルの知名度しかない。
しかしながら主人公の奥村正宗や天乃リリサが愛する作品として、『にごリリ』において最も重要な作品として位置づけられている。
『にごリリ』作中において(メタ的に)最重要作品ということで、登場するキャラクターは『にごリリ』メインキャラクターそれぞれがコスプレするための専用キャラだったりする。
例:リリエル→リリサ、ミリエラ→美花莉
第175話では、翠理が『リリエル外伝』コスをすることになったため、まゆりが「(翠理に合わせたキャラが)いるんだろ?」と言い出すまでになった。
リリエル外伝
「アッシュ戦記」本編でアシュフォードをかばい戦死したリリエルが、天使としてアッシュのもとへ帰ってくるまでの、天界での試練を描いたスピンオフ作品。作者は日枯陽一。
こちらは掲載媒体をネットに移しながらも連載を継続しており、アニメ化も経験している。しかしながら長寿作品ゆえに数字としては芳しくなく、編集部からも陽一が辞めたければいつでも辞めていいとさえ言われていたため、陽一自身も連載を辞めようとしていた。しかし、アリアとの再会や奥村やリリサのリリエル愛を直接知れたことで翻意し、今なお連載を継続している。
翼貴入部後には新作アニメ制作が決定し、渋谷でコラボするなど新規の展開を見せている。新作アニメは2度目の夏コミ後に放送される模様。
アニメ版『にごリリ』作中における『リリエル外伝』のシーンで登場したキャラを演じる声優も、いずれも人気の高いベテランが起用されている。
キャラクター
- リリエル(CV:堀江由衣):ヒロイン。作中で死亡するが、天界での修行を経て、天使となってアッシュのもとへ戻ってくる。天使空挺隊の一人。対応する『にごリリ』キャラは天乃リリサ。
- アシュフォード(CV:阿部敦):主人公。世界を救う勇者。対応する『にごリリ』キャラは奥村正宗。
- ミリエラ(CV:高橋美佳子):元悪魔で、リリエルの恋のライバル。後に天使に昇天した。天使空挺隊の一人。対応する『にごリリ』キャラは橘美花莉。
- ノキエル(CV:阿澄佳奈):リリエルを守る騎士として彼女の仲間になる。天使空挺隊の一人。対応する『にごリリ』キャラはNONOA。
- アリエル(スピンオフ『リリエル外伝』のみ)(CV:伊藤静):天使空挺隊の一人。対応する『にごリリ』キャラは喜咲アリア。
- バキエル:「昇天監獄」の天使看守長。ミリエラを天使にした。自身も元悪魔。対応する『にごリリ』キャラは華翼貴。
- ナミエル:魔界幹部の一人。対応する『にごリリ』キャラは753。
- ヨキエル:魔界幹部の一人。元は天使で、バキエルとは互いに想い合っていた。バキエルを守って命を落とす。対応する『にごリリ』キャラは星月夜姫。
- マリエル:大天使。対応する『にごリリ』キャラは安部まりな。
- ミドリエル:裁判天使。ミリエラの処遇を巡る「裁判編」において、リリエルに心を打たれ、ミリエラの死罪回避に動いた。対応する『にごリリ』キャラは瀧翠理。
吸血鬼ハンターシリーズ
作中独自の格闘ゲームで、最近になってナンバリングタイトルで「5」が発売されている。
また、「1」から「5」で現実と同じ時間が流れており、キャラクターの関係性がシリーズごとに変化しているのも特徴。なお、「4」が出てから「5」が出るまで10年かかっている。
- ラスタロッテ:グラマラスなボディを持つサキュバス。
- エルフェン:エルフの戦士。
- シャルルロッテ:ラスタロッテのライバル。
- 対淫魔師(シスター)ワック
- 魔王デミグラス:人類を滅ぼそうとする魔王。脳筋。
- リリンロッテ:ラスタロッテの妹。デミグラスに幽閉されていた。
- ブルスタイン:乳牛をモチーフにしたキャラ。
ドストライクプリンス
作中に登場するゲームの一つで、3回もリメイクされている人気作。略称は「ドスプリ」。
753は作中に登場する「カイ」というキャラクターを最推しとしている…なのだがカイは発売しているグッズが必ず売れ残る不人気キャラのようで753はそれゆえかカイのためには散財を惜しまない。
- カイ(CV:浪川大輔)(原作では○○○一)真面目で誠実で、冬ちゃんにピアノを教えてくる
- キョウ 不幸な生い立ちだけど健気にまっすぐ生きる
- ケイちゃん 可愛いものが大好きで天才肌
- コーキ 好きな子に冷たく当たっちゃう
- クニミツ様 愛に飢えたひねくれ者のお金持ち
- ショウちゃん からあげが好き
シンデレラスター
作中に登場するスマホアプリのゲーム。略称は「デレスタ」。
なお、「アッシュ戦記」のリリエルがコラボで出演したこともある。
ヴァルキリー戦線
かつて作中世界のジャンプに連載され、打ち切りとなった作品。作者はキサキヨウ。
『アッシュ戦記』のパクリなどと批判され、劇中時間の約10年前に約10話で打ち切られた。
奥村はこの漫画のファンで、連載当時にファンレターを送っている。
- メリア
マジョ娘
作中世界のアプリゲームで、アプリDL数1千万、アニメ円盤売上10万枚突破を果たした人気コンテンツとなっている。
ストーリーは賢者の石に相応しい最強のマジョ(魔力女子)を決めるため、世界中のマジョが一堂に集結して戦い合うというもの。
トーナメント形式で対戦し、その組み分けでAグループ、Bグループなどに分かれている。
マジョ同士の戦いは死ぬ前に決着がつくのでスポーツマンシップで仲良しになるマジョもいる。(エヴァは殺そうとするタイプのマジョ)
- Aグループ
- ミクラノミタマ:巫女モチーフのマジョ。劇中ではリリサがコスした。
- オリビア・アルデバラン:ツインテールのマジョ。奥村の推しキャラ。劇中では美花莉がコスした。
- ワン・ランラン:中華系のマジョ。タマとのカップリング「タマラン」が人気。劇中ではノノアがコスした。
- ライラ=ネフェルティティ:エジプト系のマジョ。劇中ではアリアがコスした。
- エヴァ:修道女風のマジョ。劇中ではまりながコスした。
- エリーゼ・フォン・ヴァルプルギス:ホラーチックな魔女風のマジョ。作中ではタマをかばって死亡した。劇中では夜姫がコスした。
- Bグループ
- マキ:タマの義姉で妖狐。劇中ではマギノがコスした。
- 陰陽師(キャラ名不明)
- シャーマン(キャラ名不明)
- 魔法少女(キャラ名不明)
- ダークエルフ(キャラ名不明)
- その他
- マジョリーナ・マジョルーナ:最弱のマジョで、ゲームでは素材用として認識されている。レアアイテムを死ぬほど集めて覚醒させると、【ハジマリノオワリノマジョ】に進化する。劇中では753がコスした。
- ヤコブ・グリム:エリーゼが作った魔法人形で、ヴィルのきょうだい。右目の下にハートのタトゥーがあり、一人称は「私。劇中ではライム(男)がコスした。
- ヴィル・グリム:エリーゼが作った魔法人形で、ヤコブのきょうだい。左目の下にスペードのタトゥーがあり、一人称は「僕」。劇中ではレモン(女)がコスした。
レッドアーカンソー
アプリゲーム。略称は「レドアカ」。元ネタはおそらく『ブルーアーカイブ』。
- ミュウカ(元ネタはおそらく早瀬ユウカ)
タイトル不明の作品
タイトル不明の作品とそのキャラクターもいくつか存在する。
ここでは、キャラクターの名前のみ登場する作品を挙げる。
フォロッソが登場する作品
第2巻で描かれたハルコス19にて、マギノが扮したフォロッソが登場する作品。
大人気ソシャゲであり、フォロッソは直近の3月にリリースされたばかりの新キャラ。
- フォロッソ
イコラが登場する作品
第4巻で描かれた横須賀コススト編にて、753が扮したイコラが登場する作品。まだリリースされていないゲームで、ファンタジー作品らしいが、タイトル等は出ていない。
イレーネが登場する作品
第13巻で描かれた夜姫の回想にて、夜姫が見ていたアニメ作品。夜姫の好きなイレーネが登場する。
ネココネ
第8巻で描かれた夏コミにて、753♡扮するニャルが登場する作品。正式名称は不明。
リリリリ
第16巻、および第21巻にて、本作『2.5次元の誘惑』のアニメ化に対するメタファーとして描かれた。略称は「リリリリ」であるが、正式名称は不明。