概要
正式名称は『ブレイブウィッチーズ 502部隊発進しますっ!』。
島田フミカネ&Projekt Kagonish原作、作者:藤林真。
版元はKADOKAWA。単行本は全1巻。
内容
前作501部隊発進しますっ!と同じく502部隊のドタバタ日常四コマ。
501の方では端から部隊にいた宮藤とは違い、アニメ本編と同じく主人公雁淵ひかりが欧州に行く為に特訓するところから始まる。
501が基地にエース集団を文字通り遊ばせていたのに対し、502はラルの口車でネウロイの粉飾決算を行う「国際詐欺グループ(エイラ談)」。やはりネウロイは出ない。501では幾度か鳴り響いたサイレンも502では最後の最後以外全く聞かない。
それでもニパを筆頭とするブレイクウィッチーズのストライカー破損がバカにならないので上述の粉飾決算を行ったところ、発進しますっ!劇場版で「502の交戦数異常だろ…」と言われるまでになってしまった(つまりこの作品において原作となるアニメは“ラル隊長が捏造した報告書の再現”という扱い)。
そんなウィッチ達のドタバタ日常4コマである。
アニメ化
2021年1月12日より開始するワールドウィッチーズ発進しますっ!にて、501と抱き合わせではあるがアニメ化が決定した。
登場人物
第502統合戦闘航空団
(ネウロイが来ないのってここに住めないからなんじゃ)
アニメ「ブレイブウィッチーズ」の平々凡々主人公。アニメでは接触魔眼を使っていたが、こっちではそもネウロイが出ないのでその片鱗すら見せない。憧れである姉と共に扶桑から欧州へ旅発ったが、姉の負傷(後述)によって単身欧州へ。ラルの手腕によって502に編入され、現地で北極圏とその冬という地獄と戦う。
「墓場まで秘密でお願いしますぅ」
ひかりの姉。アニメ本編と違い少し天然な面が凄く出てる。
ひかりに前線で負傷者と向き合う予行練習をさせる為に「古傷が開いたという体の偽装工作」でケチャップを塗ったらとんでもない騒動になって扶桑に強制送還させられた(ルッキーニ少尉「まあ冷静な軍人なら引っ掛からないよ」)。
その後、終盤でひかりのピンチ(勘違い)に特別機(1機3ストライカー円=約12万円)を数機)乗り潰して駆けつけるが、そのせいで軍に借りを作り過ぎたために502とは別の任務につく羽目になった。
(死ぬほどの戦場に行くのか)
ブレイクウィッチーズその1。雁淵姉妹曰く「マイルドヤンキーみたいなそんな感じ」
粗暴な言動とは裏腹にめちゃくちゃかわいい字を書いたり、めっちゃ笑顔で「ははっ、孝美のやつ早く来ねえかな」と言ったり、乙女な部分が良く出る。必殺技の”剣一閃”から鉄拳制裁ツッコミ役っぽいが、今回は回復役が居ない(正確にはジョゼが治癒魔法持ちだが、宮藤のように死者でもイケそう…ではなく異常な回復力はない)ためか、バルクホルンのような立ち位置とはまた少し違うものになっている(それでもツッコミ役ではある。しかもニパと伯爵に対して一度だけ剣一閃を使ってる)。
「おまえらそういうとこだぞ」
ブレイクウィッチーズその2。管野曰く「不幸、巨乳」。
尋常ならざる自己回復力の持ち主で、部隊のグロ・ゴア担当。けが人の凄惨な状況を見せる為に使われる節があり、細かくレーティング指示を出される(最初はBから)。
巨乳(宮藤の見立てではシャーリーと同等レベルの「甲」)で、下乳と胴の間にペンが挟まって見失い、そのまま立ちあがっても落ちなかったり、銃のマガジンが挟まって見失うなどする。
そして何より究極の不幸体質。さまざまな事故でストライカーをぶっ壊す。作品中一切出撃が無いはずなのに壊して帰ってくる。劇場版で出た時は「ニパのついてない日記」を親友で予知能力持ちのエイラに書いてもらったり、続☆では「今日の不幸」を電話(マジモンの不幸の電話)で教えてもらってたりしていた。
「エロは羞恥の姿こそが大切だったんだ!」
ブレイクウィッチーズその3。伯爵を自称する変態。
アニメ本編通りの女好きだが、ニパの半裸でお茶が進むと言ったり、管野の服の中を下から覗き込んだり変態度がだいぶ上がっている。
気温が下がると変態度が下がる(寒すぎてそういう気すら起こらない)。
基本的に制裁を受ける担当。
「こしが!こしが!」
502部隊の隊長。サーシャさんに全部押し付けているためほぼほぼお飾り隊長で、管野からは(暖かい部屋でコーヒー飲んでるだけかと)と思われている。
宮藤の見立てでは甲。
交渉事が得意で、脅迫、強請りなどを主軸とするという、拳で交渉するタイプのミーナとは別方向の要望の通し方が見られる。
アニメ本編ではあまり出なかったが昔折った背骨(というか腰)ネタが出る。
ここもミーナとは別の方向でババ臭…いや、なんでもないです…
(ゆすったお金で生活するまでに堕ちたんですね…っ)
502のアレクサンドラさん(501のアレクサンドラさん:サーニャ)
502部隊の戦闘隊長…のはずだが、ラルが書類仕事から予算管理、施設管理など面倒ごとを押し付ける為、隊長代理になっている。しかも前述どおりのラルの強引な交渉術のせいで、サーシャさんの胃はボロボロ。胃薬が手放せなくなっている。
「19なんですけど…公共の福祉の先生をしているんですけど…」
みんなの先生。比較的本編との乖離は少ないが、先生としての立場を奪われると露骨に拗ねる。
昔に患った大病のせいで身体の成長が遅く、4コマサブタイトルで「下手したら一桁歳」と書かれてしまう程に背が低い。
買い出しで(とある事情からウィッチである事を隠して)お酒を買おうとした際には、あろうことか子供と勘違いされて補導されてしまった。19歳なんです。
「サーシャさん、食べてもいいですか?」
お掃除好きな502の衛生兵。
痩せの大食いなのは相変わらず…どころかむしろ酷くなっており、登場する際は何かを食べている事が多い。
配給の日にウッキウキになるも悪天候で物資が届かないと聞き、卒倒してしまう。
「張り合う!?張り合うの!?」
502の夜間および糧食担当。
両手で数えられるくらいしか登場コマが少ない上、登場はしているものの一切台詞がない回まであり、もはやキャラ崩壊もクソもない。
相変わらずジョゼに非常に懐かれている。
その他
「ケガは時間との戦いです移動中も触診します」
言わずと知れた我らが主人公。
本編と違い『しますっ!』では一期と二期の間にある解散がなかった為、一時的に帰郷していた際に坂本少佐に派遣されて孝美のケガを治しに来た。作者が時空を捻じ曲げたのか時系列は劇場版の後になっているようで、宮藤は魔法が(まともに)使える。
帰郷した結果身近な巨乳がみっちゃんぐらいしか居なくなったせいか最初から淫獣化していて、孝美の胸を触診しようとしていた。
触診直前でひかりの危機(勘違い)に孝美が東欧へ向かう為、血涙を流して紹介状を書く。
「MOTTAINAI精神が体を勝手に」
欧州派遣選抜試験の際のひかりのライバル。ひかりからは「泥棒猫」とすら呼ばれた。
一夜漬けで試験に挑むなどキャラが少し崩壊している。
ひかりに助けられたことから彼女を欧州派遣に推薦し、ひかりからその事を聞かれた際には照れ隠しからはぐらかすが、その結果ひかりは商工会のおじさん達が姉妹エース企画のために推薦したと勘違いしてしまった。
- 商工会のおじさん達
「プレミア感をうちに!!」
佐世保の英雄となった孝美のグッズを本人に無断で販売(実家に話は通してるらしい)するという、どっかの横須賀の英雄がされたような事をしてる人たち。どこも考える事は一緒か。
ひかりが孝美と共に欧州に行こうとしていると聞き、姉妹エース企画のために試験に駆け付けた。
なお同じような企画をラルが軍上層部に申し出て強請っている(アニメ版では雁淵姉妹が背中合わせのポーズをしていた)。
「冬将軍がつよすぎる…」「ウィッチに会いにいけない…」
出ない。来ない。戦わない。の三拍子がそろった全人類共通の敵。
今作は前述の通り最後の最後以外サイレンすら鳴らず、管野は「ネウロイは空気読んで襲ってくるからいいとして」伯爵は「こないネウロイより来たる-40度だよ」ニパは「罪のないネウロイ」とすら言っていた。
実際ネウロイは冷気に弱いという設定がある(三期の氷山は謎)ため、-40度の壁で基本襲撃が無いらしいがそれでもである。