※記事の内容はWikipediaのBMP-2などを参照した。
概要
1960年代に開発されたBMP-1は歩兵戦闘車の基礎を築いた車両だったが、主に武装面に多くの課題を抱えていた。
主砲の73mm低圧滑腔砲は横風の影響を受けやすく命中率に問題があり、対戦車ミサイル9M14は手動指令照準線一致誘導方式、すなわちジョイスティックで誘導しなければならなかった。さらに再装填には車外に出る必要があった。
そこで1970年代にはこれらの改善を企図し、命中率の高い主砲と新型の9M113対戦車ミサイルを搭載する改良型の開発が行われた。5種類の試作車が製造され、クルガンスキー自動車工場の開発した車両がBMP-2として採用された。
主砲には30mm機関砲が採用され、命中精度と連射性能が大幅に向上。ヘリコプターなどの対空目標への攻撃も可能となった。
対戦車ミサイルも前述の9M113に更新され、照準を向けておけば自動で目標に飛翔するようになった。再装填もより簡単になった。
砲塔の再設計により1人用だったBMP-1に対し2人用に大型化している。BMP-1は車長席が車体にあったため全周視界は得られなかったが、砲塔に車長席が移動したことで全周視界を得た上に砲手との意思疎通も取りやすくなった。
このほか車内に7名の人員を輸送することが可能。車体後部の兵員室に6名、操縦手席後方に1名(分隊支援火器手席)。
車体構造はBMP-1とほぼ同型であり、水上を浮航可能。
ただしBMP-1のデメリットも引き継がれており、兵員の居住性は悪く、地雷などが設置されている地域では従前のごとく車両の上部にまたがって移動することになる。
運用
1980年から配備が開始され、アフガニスタン侵攻に投入された。
仰角を取ることが出来るようになった主砲は高所から襲撃してくる敵に対しても有力であった。
しかし前述のとおりBMP-1譲りの貧弱な装甲はRPG-7などの攻撃には無力であり、結局は兵員が車体上部に跨乗し、敵襲の際には降車して散開するという戦法を取るようになった。
これらの改善は後継となるBMP-3を待たなければならなかったが、そのBMP-3は配備時期がソ連崩壊と重なったこともあって予算不足から配備が進まず、長らくロシアの主力歩兵戦闘車として使用されることとなった。
ソビエト連邦はこの兵器の輸出にも力を入れており、東側諸国を中心に20カ国以上がこの兵器を運用している。
輸出先で独自の改修が行われた車両もあり、搭載武装やエンジンの換装が行われている。
登場作品
北海道に侵攻してきたソ連軍の兵器として登場。
ソ連の軽戦車として登場。
ロシア軍の装備として登場。
NRF軍の装甲車両として登場。
ロシア軍あるいは中国軍の歩兵戦闘車として登場。『BF3』のみ迷彩塗装が施されている。
マグマ軍の歩兵戦闘車2號は本車をモデルにしている。
初代PS「コンバットチョロQ」のみ登場。作戦38「殺戮の軍港爆破」から登場する。ゲームの都合上機関砲ではなく砲兵装を装備している。
速度と速射性能に優れ、本車を含めた敵タンクの上陸を阻止する作戦41「上陸作戦命令」では特に厄介な相手となる。